カープ戦で朗読「8月6日」“決して忘れてはいけない!” 「詩の力」信じて 詩人が手渡す原爆詩
中国放送
5月、大阪から1人の詩人が平和公園(広島市)を訪れ、自らが書いた詩を配りながら平和の大切さを訴えました。詩のタイトルは「8月6日」ー。実はこの詩は13年前、ある場所で披露された特別な詩でした。 【写真を見る】カープ戦で朗読「8月6日」“決して忘れてはいけない!” 「詩の力」信じて 詩人が手渡す原爆詩 ◇ ◇ ◇ 詩人 髙木いさお さん(大阪在住・70) 「すみません。ぼく、詩人で平和のための詩を昨日から4日間、ここで配っているんです」 道行く観光客に声をかける大阪の詩人、髙木いさお さん。5月、4日間の日程で広島市を訪れ、自作の詩を手渡しました。 神奈川県から訪れた人 「外国の方もたくさんいらっしゃっているし、本当にいろんな方に知っていただきたいし、こういう(詩を配る)活動は、本当にすばらしいと思います」 髙木いさお さん 「ぜひ自分のできることでいいので、何かを始めてください」 神奈川県から訪れた人 「ありがとうございます。じっくり読ませていただきます」 手渡したのは、自作の原爆詩「8月6日」など4つの作品と、自らが撮影した原爆ドームのポストカード。「原爆を忘れないで」「平和のためにできることから始めよう」と語りかけました。 詩人 髙木いさお さん(70) 「ぼくらは自分で気を付けないと流されて忘れていく、そういう戦争・原爆の非体験者。だからこそ忘れてはいけない。そういうことを肝に命じないと平和な状態を守れないし、戦争へ突き進む」 ~2011年8月6日(広島・原爆の日)放送~ RCCアナウンサー 「8月6日のきょう、広島では53年ぶりに開催されたプロ野球公式戦…」 2011年8月6日。広島カープの試合前に、俳優の 斉藤とも子 さんが髙木さんの詩を朗読し、全国放送されました。 ~2011年8月6日 放送~ 朗読/俳優 斉藤とも子 さん朗読(被爆ピアノ演奏/萩原麻未 さん) 8月6日 (作・髙木いさお) 忘れてはいけないことは 決して忘れてはいけない 8月6日がやって来たら 「忘れてはいけない!」と声に出そう 8月6日がやって来たら 1945年に生まれていなくても 「忘れてはいけない!」と声に出そう 8月6日じゃなくても 戦争の話が出てきたら 「忘れてはいけない!」と声に出そう 8月6日じゃないし 戦争の話も出ていないけど 生命いのちのことを考えるときは 「忘れてはいけない!」と声に出そう そして 生きたいのに死んでいった 沢山たくさん沢山の人たちのことを思いながら 生きていることの意味を考えよう
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