稲盛和夫がブチギレた管理職の「逃げの言葉」仕事ができないのが即バレするNGワードとは?
経営の神様・稲盛和夫氏は「逃げの精神」を忌み嫌った。稲盛氏が会議の席で管理職を厳しく叱責したNGワードとは?(イトモス研究所所長 小倉健一) 【写真】稲盛和夫が愛した「伝説の餃子の王将」ちょいボロだけど激ウマだった! ● 「逃げの精神」が成長を阻害する 小さな話なのかもしれないが、人と話していて、当たり障りのないことばかり言う人がいる。特に組織に属していると、そういう人は多い。 もちろん、組織論において、いつも暴言ばかり吐く人は論外なのだろうが、会議において、あまりにも自分を守るような言葉ばかり言っていては、逆に信頼を失うのではないかと心配になるときがある。 仕事をしていて、失敗を恐れることは自然な反応ではある。特に若い世代のビジネスパーソンは、失敗を避けようとする傾向が顕著にあるように感じる。それは現代に特有のものではなく、普遍的な傾向だ。何より、まじめな人ほど失敗を恐れてしまう。 私たちが理解しなければならないのは、「安全策」「逃げの精神」が自己の成長と組織の発展をいかに阻害するかという点だ。 仕事の現場では、日々新たな課題や問題が生じる。それに対して、逃げの言葉を持つことは一見安全策のように見えるかもしれない。
しかし、長期的に見れば、それは自己成長の機会を放棄することを意味しないだろうか。挑戦を避けることで、自分のスキルを高める機会を逃し、結果としてプロフェッショナルとしての評価を下げていることにならないだろうか。 ● 経営者が絶対に信頼しない人物とは? まじめな人ほど安全策を持つ傾向にあるようだが、私が社内会議などでずっと感じていたのは、そんなにまじめな性格だというなら、なぜ上司から信頼をなくすような「安全な言葉」を吐く前に、準備をしてこないのだろうかということだ。 なんでもかんでも「できます」とほざくのも信頼をなくすのだが、それ以上に、なんでもかんでも「できるかどうか、やってみないとわかりかねます」的な言葉を吐く人物に、経営者が信頼を寄せることはない。 はじめから成功が約束された事業やプロジェクトなどあまりなく、全体の30%は不透明な部分が残っているのは当たり前だ。であれば、言い方として70%の部分は「できます」と強く断言できるはずだ。