ラジオNIKKEI賞 ログラール、格上挑戦でも大金星は十分可能 松永幹師 「だいぶコントロール利くように」
3歳限定のハンデ重賞「第73回ラジオNIKKEI賞」(G3・6月30日・福島・芝1800メートル)で一発を狙っているのがログラール(牡3歳、栗東・松永幹)だ。2勝クラスと実績面では見劣るものの、近走は乗り難しいところが徐々に解消してきており、本来の力を出せるようになってきた。状態は申し分なく、スムーズに運ぶことができればタイトル獲得の可能性もある。 格上挑戦でも一撃は十分可能だ。2度目の重賞挑戦となるログラールが大金星を狙う。初めて重賞に挑んだ2走前のスプリングSでは後方からの競馬で展開が向かず8着。それでも松永幹師は「スローな流れで後方になってしまいましたし、あれは度外視していいと思います」と切り替えた。 もちろん結果は重要だが、前向きに捉えられるのは気性の難しい面が少しずつ解消されてきたことにある。師は「だいぶコントロールが利くようになってきました。初戦とか2戦目くらいは頭を上げて乗り難しいイメージでしたが、近走はいいですね」とうなずいた。 前走の3歳1勝クラスも好位で脚をためると最後は抜け出して快勝。スローな流れに対応し、落ち着いてしぶとく脚を使っていたことは評価できる内容だった。今回初めての福島コースにも心配はなく、指揮官は「小倉でも勝っていますし、小回りは大丈夫です。ハンデ54キロもいいのでうまくこの斤量を生かしたいです」と見通した。 唯一の不安があるとすれば前走の7頭立てから出走頭数が増えるのが確実なことだけ。師は「うまくスタートを決めて1コーナーに入ってほしいですね。好位で折り合って流れに乗れたら」とするも「体はボリュームがあっていいですね。通用する力はあるので楽しみです」と期待を込めた。落ち着いて走ることさえできれば実績上位馬をあっと言わせるシーンもありそうだ。
中日スポーツ