体操・8年ぶり王座奪還に黄色信号か…跳馬のスペシャリスト・谷川航に異変 本会場で大技回避【パリ五輪】
リオ五輪以来、8年ぶりの王座奪還を狙う体操男子団体は、現地24日に本会場での練習を行いました。 【画像】体操男子・パリ五輪代表メンバーの5人 体操界では『ポディウムトレーニング』と呼ばれる本会場練習。選手たちはユニホームを着用して通し練習をするなど、本番さながらの演技を行います。 実際に使用する器具や、本番の空気感を確かめる上で、重要な練習の機会ですが、谷川航選手に異変が。 予選第1種目の跳馬から練習を行った日本。跳馬は谷川選手の得意種目で、国内選考会でも実施した『リ・セグァン2』は世界最高難度6.0を誇り、日本の武器となっています。 しかしポディウムトレーニングでの谷川選手は、リ・セグァン2はおろか、ひねりを加えないブラニクの跳躍も行わず、転回屈伸前宙と基礎技の調整に終始。実は左足をアップの時に痛めていたということで、実際に左足にはテーピングが巻かれていました。
その後の平行棒やつり輪でも演技を行いますが、着地を行う終末技は実施せず、静かに器具から下りる様子もありました。 谷川選手は国内選考会、団体への貢献点によってパリ五輪代表の座をつかみました。特に跳馬は大きな得点源となり、高得点の基準となる15点をゆうに超える実力を持っており、日本チームにとっても強力な武器となっています。 今回の中国勢は元世界王者や東京五輪個人銀メダリストを擁するなど、これまで以上に強力。 谷川選手はそこまでひどくない、影響はないと話しているようですが、演技できない、あるいは難度を落とすことになると、想定していた得点が期待できず、ライバル中国に水をあけられることも予想されます。 王座奪還に黄色信号か。