元二世信者らに様々な声…盛山文科相と“統一教会”との関係めぐり “解散命令請求”に影響は
日テレNEWS NNN
盛山文部科学相と“統一教会”との関係をめぐり、元二世信者らはどのように感じているのでしょうか? 全国統一教会被害対策弁護団の阿部克臣弁護士とお伝えします。
■元二世信者「問題を忘れないでほしいという意味では良いのかな」
藤井貴彦キャスター 「いわゆる“統一教会”の元二世信者や被害者はどのように感じているのでしょうか」 “統一教会”元二世信者 「率直な感想としては盛山大臣のままでは、統一教会と戦っていくことはできないなと感じています。本当に裏切られたという思いですね。とにかく”統一教会”というものに対峙(たいじ)していくためには、与野党関係なく、国として戦える人間というものを選んでいく必要があると思います」 “統一教会”の被害者 「国民に対するものすごく不誠実な態度。ある種の失望感を感じます」 藤井貴彦キャスター 「さらに、元二世信者の方にはこのような意見を持つ人もいました。『一番問題になっているときになぜ言わなかったのか、いずればれるのに。最近は世間の興味がなくなってきたように感じていたので、この問題をみんなに忘れないでほしいという意味では、今回でたことは良いのかな』。実際に阿部弁護士の元に元信者から何か声は届いているんでしょうか?」 阿部克臣弁護士 全国統一教会被害対策弁護団 「やはり、『裏切られた』ですとか、『残念に感じた』、そういう失望の声が多くあると思います。他方で盛山大臣というのは解散命令請求を現に出してくれた大臣だと。昨年の10月の解散命令請求時の大臣の会見の内容というのが非常に被害者に寄り添った、被害者の心を打つようなものだったということもあって、このまま頑張ってほしいという意見もあります」 藤井キャスター 「長年、教団の問題を扱ってこられた阿部弁護士はどのように感じていますか?」 阿部弁護士 「私としては、第一印象としては非常に残念だと思います。文化庁のこれまでの対応としては、前任の永岡大臣のころから質問権を行使して調査をして、それで解散命令請求にこぎ着けたと。その文化庁の対応自体は非常に適切なものだったと思います。その請求を行った大臣だということで、それだけに今回明らかになったことというのは非常に残念に感じています」 藤井キャスター 「教団をめぐっては、22日に解散命令請求に関して東京地裁が双方の意見を聞く『審問』が初めて開かれる予定です。これから争っていくタイミングでこの問題が起きたことについては、どう感じていますか?」 阿部弁護士 「1つ、このタイミングというのは非常に大事だと思います。今回報道されることになった経緯、きっかけというのは、はっきりとはしないと思いますが、教団からの情報提供とかリーク的なものだとすれば、この解散命令請求の審理を意識したものかなと思います。つまり、揺さぶりというか、ある意味、解散命令請求へ与える影響を狙ってこういう情報を出してきたと。そういう可能性もありうるかなと考えています」