箱根駅伝予選会トップ通過・全日本シード権獲得の立教大学、飛躍を支えるのは14人のマネージャーさん
14人全員にインタビューしました!
練習の合間に、14人のマネージャーさん全員にお話を伺いました。普段はなかなか取材を受けることのないマネージャーさんたちですが、熱い気持ちを丁寧に伝えてくださいました。 松本健生さん(4年、日大習志野)主務・渉外 「高校まで競技をしていましたが、大学からマネージャーになりました。上級生になって、下級生の頃よりも選手とコミュニケーションをとれるようになってきました。髙林監督がマネージャーに求めているものは高いですが、選手みんなの状態を把握して、みんながプラスになればと思います。普段心がけているのは、選手がなるべくポジティブに、次に向かえるように声をかけることです。まだ力がない選手や故障者にも、なるべく伝わるように声をかけています。(箱根駅伝に向けて)最後は笑って引退できるようにサポートしていきたいです」 葛西綾華さん(4年、桜修館)会計 「高校まで中距離をしていました。箱根駅伝に携わりたいと思い大学からマネージャーになりました。髙林監督が就任されてから、マネージャーの情報管理・共有体制が強化され、今年の動きを来年以降につなげる重要性を感じています。また、自分の業務を省みる機会にもなりました。故障者の状態も報告を受けるだけではなく、深掘りして聞くようになりました。(箱根駅伝に向けて)マネージャーとして全部やり切った上で悔いなく終わりたいです」 原杏菜さん(4年、小金)渉外 「高校まで長距離をしていました。駅伝が好きで、箱根駅伝に携われる機会はなかなかないと思いマネージャーになりました。選手によっては、様々な考えやこだわりがあって面白いですし、選手個人個人により目を向けるよう意識しています。男子マネージャーのように練習に関する発言は難しいところもありますが、髙林監督が就任されてからは、よりタイムを意識した声かけができるようになっています。(箱根駅伝に向けて)チーム目標であるシード権獲得に向けて、ぬかりなく準備をして当日は自分の役割をしっかり果たしたいです」 山﨑菜緒さん(4年、名東)広報 「高校までサッカー部のマネージャーをしていましたが、コロナ禍で最後の年に大会がなくなるなど高校時代の部活が不完全燃焼で、大学でも部活に所属して、大きな目標に向かって取り組みたいと思ったのがきっかけでした。広報ではSNSの運用がメインですが、最近ありがたいことに取材が増えてきたので、大学の広報課を通して日程調整のやりとりをしています。(後輩のマネージャーの皆さんへ)今年は土台を固めている1年であり、今後さらに進化し続けてほしいです」 大久保玲さん(3年、菊里)会計 「中学は剣道部、高校は水泳部のマネージャーでした。受験期に見ていた箱根駅伝に感動し、最後の学生生活で打ち込んでやりたいと思い、大学でマネージャーになりました。髙林監督が就任して選手へのアプローチの仕方、選手がどういう状況なのかよりわかるようになりました。(箱根駅伝に向けて)まずは選手が何の心配もない状況でスタート地点に立てるようにすることが一番です」 垰下芽衣さん(3年、芦屋国際)渉外 「高校までは部活はしておらず、ピアノや茶道などの習い事をしていました。箱根駅伝を見るのは毎年恒例行事で、入学前から立教大学のプロジェクトは知っていました。最初はペースやタイムなどをイチから勉強して、精神的にも体力的にもついていくのに必死でしたが、今は目の前のことに全力を尽くすだけでなく、次の世代に残していく意識で取り組んでいます。同期の選手が『3大駅伝に出たい』と話していたことを聞いたので、選手がやりたいことに尽力できるように気を引き締めていきたいです」 新沼朱莉さん(3年、高田)広報・トレーナー 「中学、高校で中・長距離をしており、中学の時にはバレーボール部のマネージャーをした経験もありました。大学駅伝は男子マネージャーが中心となっているイメージがあったのですが、立教大学では女子でもマネージャーとして輝けるのが魅力です。将来はスポーツトレーナーを目指しています。選手をケアの面でサポートできるなど、自分の強みを生かすことができます。自分にしかできないサポートで、選手の頑張りを後押しできるマネージャーになることが目標です」 山田珠貴人さん(2年、名古屋) 「高校までは陸上部で800mをメインにやっていました。人のために何かやりたいと思い、大学からマネージャーになりました。選手の状態も常に把握して、いつ聞かれても何でも答えられるようにしたいです。自分が記録会などの行動予定を作成した時に、選手が自己ベストを出すと特にうれしいですね。立教大学のアピールポイントは『準備』です。異例の暑さとなった箱根予選会でも徹底した体調管理、データ収集をしていました。(目標は)まずは目の前の箱根シード権です。来年、再来年とさらに進化して、(前年の上位5校が出席する)箱根駅伝監督トークバトルに髙林監督を行かせてあげたいです」 石川綾乃さん(2年、船橋東) 「幼少期から箱根駅伝に憧れがありました。将来、大学駅伝のマネージャーをやりたいと思うようになり、高校では陸上部で長距離のマネージャーをしていました。(今年は)データの集計に力を入れるようになったことで、選手の傾向や状態などを知るきっかけになりました。全体的に選手とマネージャーのコミュニケーションが増えているので、今後も会話を重視していきたいです。(目標は)今自分に何が求められているかを理解し、次の場面でどう対応したら良いかを先読みして判断できるようなマネージャーを目指していきたいです」 塚本匠さん(1年、八代) 「高校まで陸上をしていて、1浪して大学に入りました。最初は選手志望でしたが、ブランクも大きく、監督とも相談してマネージャーとして入部しました。マネージャーになってからは、チームを支えたいという気持ちに変わっていきました。選手の練習内容だけでなく、コンディションも把握するなど、最初はその仕事量に驚きました。(目標は)監督に『これどうなっているの?』と言われる前に、全てが整っている状態でいられるようになっていきたいです」 松井颯大さん(1年、岡崎) 「高校まで競技をしていましたが、けがも多くて選手としては厳しいと思っていたのと、同級生が出場した東海大会の付き添いをした時に選手を支える側の楽しさを感じ、大学からマネージャーになりました。選手がつける腕時計のデータで走行距離を共有していて、選手には説明した上で理解してもらうなど、大変なところもありますが、逆にそれがやりがいでもあります。先輩方の助けを借りながら学んでいます。選手が一番いい状態で箱根駅伝に挑めるようにサポートしていきたいです」 安池航大さん(1年、立教池袋) 「小学校から高校までサッカー部でしたが、持久力に自信があって大学から走ろうと思っていました。最初は無知で、とりあえず選手として試してみたいと思って体験に来たら『あ、これはそういう次元じゃない』と諦めました(笑)。高校時代にけがをし、サポート役をしたときにやりがいを感じたこともありましたし、髙林監督からマネージャーへの打診があった時は、即答で受けさせていただきました。現在は定期的に差し入れしてくださる方への御礼メールなどを担当しています。(今後は)スタッフがさらに一体となれるような集団になり、信頼されるマネージャーになりたいです」 安達梨乃さん(1年、埼玉栄) 「高校まで陸上をしていました。高校時代に家族、友人、色々な方々に支えてもらって最後まで競技を続けることができたので、今度は自分が誰かを支えたいと思いマネージャーを志しました。夏合宿以降『下級生にも仕事を任せよう』ということで、今は箱根に向けての資料作成をしています。選手、サポートの人たちの経路確認や通過時刻の確認などです。4年間をかけて、選手のことを走りから内面まで知り尽くしたマネージャーになりたいです。また、たくさんの人に信頼していただけるマネージャーを目指します」 足立菜々音さん(1年、緑岡) 「中学ではテニス部、高校ではバドミントン部でした。昔から箱根駅伝をずっと見ていて、大学に入ってからマネージャー募集の紙を見て応募しました。私は競技歴はないのですが、なるべく選手とコミュニケーションをとるように意識しています。データの収集は他の1年生と一緒に任されています。(今後は)同級生のマネージャーがみんな陸上に詳しいので、もっと勉強していきたいです」 今回はマネージャーの皆さんを取材させていただきましたが、逆に皆さんからもご質問をいただき、マネージャーとして進化するための探究心が伝わってきました。これだけマネージャーの皆さんが情熱を持って全力で打ち込んでいる姿は、きっと選手の皆さんにも伝わっていることでしょう。 近い将来、立教大学が大学駅伝界で上位や優勝を争う日も、そう遠くないと感じる取材になりました。髙林監督の初陣となる箱根駅伝、立教大学の選手の皆さんはもちろん、マネージャーの皆さんも現状打破!
M高史