ヤンキース田中将大を勝たせた修正力
■田中のピッチングに黒田「しっかりと修正していた」 この日の試合を、ベンチで見守っていたヤンキースの主力投手、黒田博樹も、日本からメジャーへ移籍したあと、ツーシーム、カットボールといった、現在のメジャーで主流となっている変化球を覚え、対応して成功した投手の一人だ。田中のメジャーデビュー戦の感想を聞かれた黒田は、しみじみと、こんな話をしていた。 「立ち上がりは、誰でも力が入るものです。でも、(田中は)しっかりと修正しましたね。この世界でやっていくために、一番大事なことが“それ”なんですよ」 黒田が示す“それ”とは、『修正』、『対応能力』のこと。田中は、自らの力をもって、ヤンキースでの未来を力強く示した。