地域のお店はこうして生き残る!カフェスペースやSNS活用で大型店に負けない魅力を発信する家電店と伝統工芸の新たな挑戦
■「需要はある」 大型量販店の進出やインターネットでの購入者の増加、後継者不足など地域の店を取り巻く環境は厳しさを増していますが、岡村社長の思いは、次の世代へと受け継がれています。 「安心電気」岡村諭拓店長: 「なんかお困りごとがあった時にすぐに頼める存在っていうところで、需要があるかな。一番は愛される店になりたいので、色んなお話をしながら、お困りごとを解決したりとか、色んな情報を交換し合うような場所にできたらという風に思っています」 「安心電気」岡村幹生代表取締役: 「今までうちがやってきたお客さんを逃がさないように、そして新たに自分のお客さんを作っていけるようにしていってもらいたい。安心電気に行きたいっていうお客さんが増えてくれば最高じゃないでしょうかね」 【住】店の姿は変わっても、地域の人たちとのつながりは変わらず、それが店の良さとして受け継がれることで、地域になくてはならない店として、経営の安定にもつながっていきそうですね。 【平】大型量販店やネット販売では手が届かないサービスというのはまさに「地域密着」の強みでもあるので、そこに磨きをかける取り組みは、他の店舗の参考にもなるかと思います。 ■「どこにもない包丁を作る」 長崎市には、この他にも地域の伝統工芸を次世代に残そうと、新たな取り組みを始めた職人がいます。長崎観光の魅力UPにも繋がることが期待されているその取り組みを取材しました。 切れ味と刃の粘り強さが特徴の蚊焼庖丁。江戸時代からの技法がいまも受け継がれていて、県の伝統的工芸品にも指定されています。 長崎市蚊焼町は、かつては30軒ほどの鍛冶屋が軒を連ねていましたが、後継者不足の問題などから、今では、桑原鍛冶工房を含む2軒を残すのみとなっています。 「桑原鍛冶工房」三代目桑原和久社長: 「どこにもない庖丁をつくっています。よく切れるよ、長持ちするよ。握った心地がいいって」 去年、創業100年を迎えた桑原鍛冶工房では、庖丁を作る工程で良質の地下水を使っていて、これが切れ味の良さなどに繋がっていると言います。