英国、2025年初頭に暗号資産とステーブルコインの規制導入へ
ステーブルコインとステーキングサービスの規制を統合
英国政府が、2025年初頭に暗号資産部門の統一規制枠組みを導入する計画を11月21日開催の「シティ&フィナンシャル・グローバル・トークン化サミット2024(City & Financial Global Tokenisation Summit 2024)」にて明らかにした。 ザ・ブロック(The Block)によれば、財務省経済担当大臣のチューリップ・シディーク(Tulip Siddiq)氏は、労働党政権の新たなアプローチについて説明。ステーブルコインとステーキングサービスの規制を単一の包括的な体制に統合し、監督プロセスを合理化すると発表したという。 英財務省は昨年10月に提出した「ステーブルコイン規制の計画に関する最新情報報告書」の中で、同省が2024年に具体的な法案を議会に提出し、2025年までに法定通貨を裏付けとするステーブルコインの規制を英国の金融行為監督機構(FCA)の権限下に置く意向であることを示していた。 その報告書によるとステーブルコインの発行・保管は、金融サービス向けに設計された既存ルールの下で規制されるとのことであった。 なおステーブルコインとステーキングサービスに関する法案は、今夏の保守党前政権によって可決される見込みであったが、英総選挙により進展が遅れていた。 「すべてを単一のフェーズで実施する方がシンプルで理にかなっている」とシディーク氏は述べた。 新しい枠組みの一環として、ステーブルコインは英国の既存の決済サービス規則の対象外となる。 また、政府はステーキングの分類に関する懸念にも取り組んでいる。業界有識者らは、ステーキングを集団投資スキームではなくテクノロジーサービスとして扱うよう強く求めており、そうなればより厳しい金融規制の対象となる。 シディーク氏は、政府がこの姿勢を支持していることを示し、「ステーキングサービスがこのような扱いを受けるのは理にかなっておらず、政府はそれに応じてこの法的曖昧さを解消するつもりだ」と述べたとのことだ。
あたらしい経済編集部