次期総裁?進次郎への「知的レベルが低い!」発言、あのジャーナリストが使った卑怯な言論テクニックとは!?
他にもあるズルい話法
これまでフェイクやアジテートでは、事実に「意見」が巧妙に混入されてきました。例えば、 「些細なことでネット炎上、日本人はどれだけ不寛容になったんだ」 パッと見、事実に基づいているように見えますが、ネット炎上は一部の人間が起こす事案であり日本人とは関係ありません。個人の意見を「国民性の変化」という事実にすり替えるテクニックです。 ほかにも「反発は避けられない」「不安の声が聞こえる」「波紋が広がっている」なども同様に、事実っぽく見せた「誰か」の意見と言えるでしょう。 情報に接する際、「どの部分が事実かな、これは意見かな」と意識しながら吟味する。これは物凄く重要な作法であり、フェイクニュース社会に生きる私たちにとって、もはや装備必須のテクニックでもあります。難儀な時代なのです……。 ちなみに今回の騒動、個人的には、進次郎氏が「知的レベルが低い?? あぁ自己紹介ですか。ありがとうございます。では次の方」くらい盛大にかまして大騒動になって欲しかったです。ダメですか、ダメですね。 Text:小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員) ※本記事のタイトルはFORZA STYLE編集部によるものです。
小木曽 健