更年期の「肌のたるみ」を少しでも食い止めたい。適度な日光浴も効果的
年齢を重ねると、ふとした瞬間に鏡を見てフェイスラインの変化に驚くことはありませんか? 更年期を迎えると、おもに女性ホルモンの減少による影響で、その悩みが加速する可能性が。でも、ほんの少し意識するだけで予防できる方法があるそう。皮膚科専門医・アオハルクリニック院長の小柳衣吏子先生に、肌のたるみのリカバー術として意識するべきポイントを教えてもらいました。
年齢肌のリカバーのために意識すること「骨密度を落とさない」
骨はつくられては分解されるというターンオーバーを繰り返しますが、この代謝に影響しているのが女性ホルモンのエストロゲン。 更年期前後にエストロゲンが減少すると、骨を形成するスピードが分解するスピードに追いつかず、骨密度が減少する傾向に。骨密度をキープするよう対策することが大切です。 こちらのグラフは年齢・部位別の骨密度。腰の骨は60歳ごろから、顔の骨は40歳ごろから有意差をもって減りはじめる。そのため肌のたるみ対策には、より早くから骨密度ケアを始めることが重要。
【リカバー術1】女性ホルモンに似た働きをする成分をとる
「エクオール」という成分を1日10mg摂取すると、骨密度の減少抑制につながります。エクオールは大豆食品に含まれる成分が腸内細菌によって変換されて産生されますが(納豆1パック、豆腐2/3丁で10mg産生)、この腸内細菌をもたない人もいます。体内で産生できているのか不安な人は、エクオールを含有するサプリメントを摂取するのがおすすめです。
【リカバー術2】日光を浴びる
骨の強度をキープするのに有効とされるビタミンDを体内でつくるには、日光を浴びるのがおすすめ。ただ、顔はUVケアをしたほうがいいので、恩恵を受けるためには、手のひらをかざすなど、カラダに適度に当てるようにしましょう。
ESSE編集部