2023年最も話題の最新キット、タミヤ「F-35B ライトニングII」を製作!
【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】
今回は、9月30~10月1日に東京ビックサイトで開催された第61回全日本模型ホビーショーにおいてタミヤが発表し、大いに注目を集めたロッキード マーチン F-35B ライトニングIIを製作します!(全6回の1回目) 【こだわりの各種パーツと説明を見る】 【教えてくれた人】 長谷川迷人|モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「モデルアート公式チャンネル」でもレビューを配信中。
■最新キット「1/48 ロッキード マーチン F-35B ライトニングII」を製作!
タミヤは2022年末に1/48でF-35AライトニングIIを発売しました。第5世代となる最新鋭ステルス戦闘機を、特徴的な機体形状から細部に至るまで再現。そしてユニット化による明解な部品構成での組み立てやすさを実現し、タミヤテイスト満載のキットということで、大いに注目を集めたのは記憶に新しいところですが、その興奮も冷めやらぬ今年2023年の全日本模型ホビーショーにおいて、短距離離陸/垂直着陸性の持つF-35Bの発売を発表しました。 B型といってもA型のバリエーション違いでしょ? 基本同じ飛行機だからA型のキットにちょっとパーツを追加しただけじゃないの? いやいや違います。B型のディテールを正確に再現したことにより、パーツの7割が新規設計というキットなんです。 発売は12月初旬を予定していますが、今回は先行して6回にわたりキットを製作、紹介してしていきます!
■F-35B ライトニングIIってどんな戦闘機?
F-35はひとつの基本設計を基に、通常離着型のA型、そして短距離離陸・垂直型のB型は、さらに艦上機型のC型の3タイプが存在します。 アメリカ空軍の統合打撃戦闘機(JSF/ジョイント・ストライク・ファイター)計画に基づいて開発された、第5世代の単発単座ステルス多用途戦闘機です。 JSF計画とは、高騰する新型戦闘機の開発費を抑えるために、各軍の新型機の開発を一本化して、戦闘機・戦闘攻撃機・対地攻撃などマルチで使える機体を開発。アメリカを中心にイギリス、カナダ、及びそれらの同盟国で採用していこうという計画です。現在、日本の航空自衛隊を含め現在9ヶ国が参加しています。 そして今回モデル化されたF-35Bは、海兵隊で採用されていたハリアー IIの後継機として使用するため、STOVL(短距離離陸・垂直着陸)性能を持たされたタイプです。 機体尾部のエンジンダクトノズルが90度折り曲がり、噴射面を地面に向けることが可能になっていて、さらにコクピット後部のハッチを開き、機体中央のリフトファンを作動させることで垂直方向への推力を発生させ、極めて短い距離での離陸が可能に。そしてこの機構を使うことで垂直着陸も可能となっています。 A型と同じく高いステルス性能と兵装を胴体内に収納できるウエポンベイを持ち、STOVL機としては世界初の超音速飛行(最高速度マッハ1.6)を可能としています。 航空自衛隊もA型に続いて、2019年8月にB型導入を決定しています。