来夏の参院選鹿児島選挙区、自民の足並み早くも乱れ 県議団推薦の議員が公認得られず反発、本人「無所属で出馬も」
自民党鹿児島県連が来年夏の参院選鹿児島選挙区の公認候補を園田修光氏(67)と発表した24日、選考に漏れた外薗勝蔵県議(73)は党本部の決定に真っ向から反発した。外薗氏を推した県議からも異論が相次いでおり、選挙戦での連携は見通せない。 【写真】公認候補に選ばれ、意気込みを語る園田修光氏=24日、鹿児島市真砂町
県連発表後に会見を開いた園田氏は「友好団体や県議の皆さんとタッグを組んで戦いたい」と意気込みを語った。県議団と一枚岩で戦えるか問われ、「これまでも一緒にやってきた」と自信をのぞかせた。 一方、外薗氏は南日本新聞の取材に「納得がいかない。無所属で出馬を検討する」と怒りをあらわにした。県議3人から一本化して推薦を受けた経緯に触れ、「県議団の思いを尊重していない」と批判した。 これまでの協議では、外薗氏を推す県議団と、園田、外薗両氏を党本部へ推薦するよう求めた国会議員で意見が対立した。ベテラン県議は「2人推薦が決まった時点で結果は予想できたが、園田氏がふさわしいという声はなかった。応援に濃淡が出るだろう」とみる。 党本部への推薦時、県連では県議団も決定に従う方針は確認済み。県議団の西高悟会長は「現時点で外薗県議と話をしておらず、コメントできない」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島