警官と少女の性交事案に「被害者、家族におわび」 岩瀬鹿児島県警本部長 「責任持って再発防止対策進める」と謝罪、対策の進捗管理担う「改革推進委員会」非公開の方針維持
鹿児島県警の警察官が16歳未満の少女と知りながら性交し、懲戒免職となった事案について、岩瀬聡本部長は25日の定例会見で「被害者や家族、県民におわび申し上げる。さらに信頼を損なう事案で大変遺憾だ。責任を持って再発防止対策を進める」と謝罪した。性犯罪に特化した対策の必要性は「(現行策に掲げる)高い職務倫理の養成に、大きな目的として含まれている」と述べるにとどめた。 【写真】記者の質問に答える岩瀬聡本部長=25日午後3時25分ごろ、鹿児島市の県警本部
5日着任し、初の定例会見に臨んだ岩瀬本部長は「しっかりと対策を進めなければ、県警の運営が立ち行かなくなってしまうという危機感のようなものを感じる」と言及。塩田康一知事が22日の定例会見で「個人の問題ではなく組織の問題だ」との認識を示したことについて「特効薬があるとは思えず、工夫しながら対策を続けることが大切だ。組織として職員の倫理感を高める取り組みが足りないと言われれば、その通りだと思う」と話した。 対策の進捗〔しんちょく〕管理などを担う改革推進委員会を原則非公開とする方針は維持する考えを表明した。その上で「外部講師や県公安委員会、議会の声を柔軟に議論に取り入れ、成果に反映させる」と強調。性犯罪に特化した対策は「効果が期待できる全く新しい観点が出れば、もちろん排除せずに取り組む」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島