「光る君へ」三浦翔平“呪詛デー”の裏側明かす 「第38回は呪詛祭り」と予告
内田は「この時代はまだ科学がないから呪詛、占い、祈祷というのがリアルに日常生活に動いていたので、生活の中に生きていた。身近なものだった」と言い、呪詛の脅威にも言及。「(劇中に登場する)呪詛の文句も陰陽法師の先生が少し変えたとおっしゃっていて、理由を尋ねたら本当に効いてしまうからだと」
なお、後半になるにつれて道長に対する負の感情が増幅していく伊周だが、それを止めようとしたのが弟の隆家(竜星涼)。第35回では御嶽詣へ向かった道長一行を暗殺しようとするが、先回りした隆家が阻んだ。三浦は、この時の伊周の心情をこう振り返る。
「なんで邪魔するんだと。ただ、兄弟がしっかり話したのはこれが最初で最後なのかなと。隆家くんは必死に変な方向に行こうとしている兄を止めようとしているんですけど、伊周にはそれを許容できる心の余裕はなくて。僕、このシーンの時にここで終わりだと思ったんですよ。伊周も受け入れて、きれいにしめくくるのかなと思っていたので「このあとどうなるんですか?」と聞いたら、「より呪います」と(笑)。まだ呪うんだ! って。狂気じみていく序章だったんですね」
「道長に対しての恨み、妬み、嫉み、負の感情を道長に当てないと伊周自身が保っていられない状況だったのかなと解釈したんですけど。逆恨みもいいところなんですよね。きっかけはあるんですけどね」とも語る三浦。終盤で司会から伊周以外に演じてみたいキャラクターを問われると、「一条天皇を演じて御簾の向こう側に行きたい」と答えつつ、安倍晴明も。理由は「ちゃんと呪術をやりたい」というものだった。
また、伊周と似ているところは家族思いなところで「家族と一緒にいることが多く父とどこかに行ったりもしますし、家族が好きですね」、伊周に声をかけるとしたら「もうやめとけ! もう少し(人の意見を)受け入れる心を養ってほしかったですね」とのこと。
最後に今後の見どころを問われると、内田が「37回で「源氏物語」の豪華本が出来た時に光源氏の最高潮まで書き終えていて、これから陰の部分に傾いていく流れがあるんですよ。「光る君へ」も道長に少し陰が差していって、それを作家として見つめるまひろが出てくるので、そこも見ていただけたら」と呼び掛けていた。