【阪神】岡田監督嘆き「そらあかんわなあ」今季ワーストタイ15三振 週頭5連敗「しんどいわ」
<日本生命セ・パ交流戦:オリックス4-0阪神>◇11日◇京セラドーム大阪 阪神が接戦を落とし、オリックスとの「関西ダービー」の初戦に敗れた。連勝は3でストップ。チームの交流戦通算200勝到達はお預けとなった。交流戦での「関西ダービー」は通算32勝34敗3分けとなった。 ◇ ◇ ◇ 岡田彰布監督(66)は試合終了後、間髪入れずに取材エリアへ姿を現した。 まだ記者陣も集まりきっていなかった。「(取材を)やるで、何もないけど」。打線は4月14日の中日戦以来となる今季ワーストタイの15三振。今季7度目のゼロ封負けで「関西ダービー」初戦を落とし、指揮官もあきれ気味だった。 三振の山をハイペースで築いてしまった。オリックス曽谷に対し、5回まで15アウトのうち11個が三振だった。要因を問われ「いやあ、知らん。俺は分からん」。結局、曽谷には6回で12三振を喫し、その半分が見逃し三振。昨年の交流戦では4回途中6失点で降板させた左腕を前に意気消沈した。 「見送りっていうても、ストライクらしいなあ、見送ってんの。そらあかんわなあ。ボール球を振って、ストライクを見送ったら。あれだけ見逃して、ストライクなわけやからなあ」 7回には左腕山田に3者連続三振を奪われた。終盤3イニングは1人の走者も出せなかった。8回を投げきった村上に報いることができず「援護点少ないって、あれへんやん。ゼロやん」と嘆き、ブルペン陣を消費しなかった点も「そんな問題じゃないわ」と一蹴した。 今季の火曜日ゲームは2勝6敗2分けで曜日別最悪の勝率2割5分。週頭はこれで5連敗となり「そら、しんどいわ」と本音も漏れた。「極端やな、打てるもんと打てんもんと。しゃあないわな、一緒やもんな。こんだけボールをな。立ってたらみんなフォアボールやのにな、この間から」。ナインに好球必打の姿勢を求め続けるしかなかった。 連勝は3で止まり、首位広島とのゲーム差は2に広がった。チームの交流戦通算200勝はお預けとなり、交流戦での「関西ダービー」は通算32勝34敗3分け。岡田監督は「何もないわ、終わりや、終わり」と言い残し、球場を後にした。【中野椋】