台風21号の進路予想図（1日午前3時現在、気象庁HPより）

　強い台風21号は31日、八重山地方に接近した。石垣市内2カ所に開設された避難所に計5世帯6人が避難したが、けが人は確認されていない。与那国町祖納で午前11時48分に最大瞬間風速33・3メートルを観測した。台風は今後、次第に勢力を弱めながら台湾付近を北上し、1日にかけて東シナ海に進んで温帯低気圧に変わる見込み。　 【図でわかる】大雨、土砂災害…「警戒レベル」の見方　いつ避難する？

　八重山地方の沿岸の海域では、うねりを伴い猛烈なしけとなっている。1日夕方にかけてうねりを伴う高波に厳重に警戒が必要。しけの状態は2日にかけて続く見込み。 　台風は31日午後9時には台湾にあり1時間におよそ20キロの速さで北西に向かっている。中心気圧980ヘクトパスカル。琉球エアーコミューターは1日、那覇―与那国便を10便欠航する予定で187人に影響が出る。　 （中村優希）