レスリング男子 文田健一郎は危なげなく初戦突破 １１－０とキューバ選手を圧倒
「パリ五輪・レスリング男子グレコローマン６０キロ級・１回戦」（５日、シャンドマルス・アリーナ） 文田健一郎（ミキハウス）はキューバのロドリゲスと対戦。１１－０、テクニカルスピリオリティ勝ちを決め、危なげなく初戦突破した。 開始１分で相手が消極的な姿勢のため、１点のペナルティ。ここから一気に攻め立て、３回ひっくり返して２点ずつポイントを重ねた。前半を７－０で折り返し。後半、投げが決まり４点を追加。１１－０となり勝利が決まった。 ２大会連続での五輪メダルを狙う文田。２１年の東京五輪で金メダルを逃した悔しさを胸に、得意の反り投げに執着せず堅実な闘いに徹し「これが勝つスタイルなら、僕はそれを貫く」とスタイルを変化させてきた。 昨年９月の世界選手権でパリ五輪切符をつかんだ際は、同年１月に長女が誕生としたこを受け「胸を張って、パリの試合会場に連れて行けるのがすごくうれしい」と話していた。家族も見守るなか、大舞台の戦いに臨んだ。 ◆文田健一郎（ふみた・けんいちろう）１９９５年１２月１８日、山梨県韮崎市出身。韮崎工高を経て日体大へ進学。１７年の世界選手権で金メダルを獲得し、１９年の同大会でも連覇。２１年の東京五輪では銀メダルを獲得した。２３年の世界選手権では銀メダルでパリ五輪代表に選出された。１６８センチ、６０キロ。
