東海 台風10号は週明けに強い勢力で西~東日本直撃か 早めに大雨や暴風への備えを
2023年の台風7号は大雨だけでなく暴風・高波も
2023年のお盆を直撃した台風7号は、記憶に新しいのではないでしょうか。台風7号は、8月15日に和歌山県潮岬付近に上陸、その後近畿地方を北上し、兵庫県明石市付近に再上陸しました。 東海地方は、台風周辺の 暖かく湿った空気が流れ込んだことや台風本体の雨雲がかかり大雨となりました。また、台風の接近で風が強まり、セントレアでは最大瞬間風速26.2m/sを観測しました。暴風が吹き荒れ、海上ではうねりを伴って大しけとなりました。大雨による浸水などの被害の他に、暴風により木が倒れたり、ビニールハウスの損壊など様々な被害が発生しました。
大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。 ①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。 ②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。 ③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。 いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
日本気象協会 中部支社 竹下 のぞみ