ガザ地区で飲料水が不足…暑さで子供2人が死亡 国連支援機関が人道支援の強化訴え
国連の支援機関は、パレスチナ自治区ガザ地区で飲料水が不足するなか、暑さで子供2人が死亡したとして、人道支援の強化を訴えました。 ガザ地区では食料不足で多くの住民が飢餓寸前の状況にあるとされ、飲料水も不足しています。 UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、気温が上昇し、暑さで子供2人が死亡したとの報告を受けたと明らかにしました。 ラザリーニ事務局長は「(ガザの人々は)灼熱(しゃくねつ)の下温室のような建物で暮らしている」としたうえで、最大の犠牲者は子供たちだとして、支援の強化を訴えました。人道危機への懸念が高まるなか、イスラエル側は支援を行う姿勢を強調しています。 イスラエル・ハガリ報道官 「ガザの人々に物資を届けることは最優先事項だ。我々の戦争はハマスに対するものでガザの人々に対するものではない」 イスラエルはガザ地区への空爆を続けていて、地元の医療当局者は29日、南部ラファの住宅への空爆で13人が死亡したとしています。また北部のガザ市でも空爆が行われ、保健当局は複数の死傷者がでているとしています。