家庭の廃食油をバイオ燃料に再生 養老支店に回収スポット 大垣西濃信用金庫
大垣西濃信用金庫は、養老支店(岐阜県養老町)で廃食油を回収してバイオディーゼル燃料に再生する取り組みを始めた。支店内に回収スポットを設置して、無料で使用済み食用油を回収する。 バイオディーゼル燃料は原料となる植物が光合成を行い、二酸化炭素(CO2)を吸収して酸素をつくる。燃料燃焼時のCO2排出量が光合成の吸収量とプラスマイナスゼロとなる「カーボンオフセット(炭素相殺)」として注目される。 廃食油を回収する「わくわく油田プロジェクト」は一般社団法人リーゼル協会が展開。海津市では同金庫の今尾支店をはじめ、回収スポットが9カ所設置されている。今年3月の廃食油回収量は約1800リットル、CO2削減量は約5900キロだった。 廃食油の回収は廃棄物収集業の辺省(なべしょう、本社岐阜県養老町)が担い、日本環境管理センター(本社海津市)が燃料への再生を手掛ける。バイオディーゼル燃料は辺省のごみ収集車や重機などに使用される。
日本環境管理センターの牧野好晃代表取締役は「日本の廃食油は質が良く、海外に輸出される事例が増えている。輸出される前に、地元でもリサイクルできる環境を整備できれば」と話した。(西濃)