高畑充希が「配偶者だけが自分が選べる家族」という言葉に感じること
ワークライフバランスを保ち、家事もシェアをして、まるで友だちのように楽しく暮らす、一子(いちこ)と二也(おとや)夫妻。そんなふたりの結婚生活は、実は秘密の「婚外恋愛許可制」によって支えられていて──。 【漫画を読む】ドラマの原作『1122』1巻の1話&2話を無料公開中! 高畑充希さんと岡田将生さんが初共演にてダブル主演を務めるドラマ『1122 いいふうふ』が Prime Videoで6月14日より世界独占配信されます。原作は渡辺ペコの漫画『1122』(講談社「モーニング・ツー」所載)、連載時から「夫に読ませたい」「妻には読ませくない!」と既婚者をザワつかせたことでも話題に。 相原一子役を演じる高畑充希さんへのインタビュー後編では、夫婦であることと家族であることの幸せと難しさ、さらには一子と二也が下した衝撃の決断について話が及びました。
「配偶者だけが自分が選べる家族」に感じること
── 『1122 いいふうふ』では一子と二也をめぐる夫婦のあり方だけでなく、一子と実母との確執も描かれていますね。実母との関係に悩む一子の「自分が選んだ家族がおとやん(二也)でよかった」というセリフが印象的でした。 高畑:以前、既婚者の友人に「配偶者だけが自分が選べる家族だから、本当に自分が『いいな』と思う人を選んだほうがいいよ!」と言われたことがあって。自分の親は選べないけど、パートナーは選べる。そのときも、「本当にそうだな、言う通りだな」と深く納得しました。 少し話がそれますが、私、コロナ禍で時間ができたとき、心理学の本をよく読んでいて。そのとき読んでいた本にも、親やきょうだい、自分が生まれた家族との関係が人格形成に大きな影響を与える……ということが書いてあったんです。 世の中には、友だちや恋人に依存してしまったり、人と親しくなることを自分から避けてしまったり、人間関係がうまく築けない人もいますよね。でもそれって、その人個人にだけ問題があるわけじゃなくて、その人の生い立ちや家族を含めた問題でもあるのかもしれない。 幸い私自身は実家の両親とはとても仲が良いのですが、一子役を演じるにあたっては、そんなことにも思いを馳せていましたね。 ── 図らずしもコロナ禍の読書体験が活きたわけですね。 高畑:一子に関していえば、日常生活では特に大きな支障もなく、二也や友だちと接しているけど、いざ踏み込んだ局面になると、どこかで他人との関わりを拒絶してしまうところもあるように感じました。 今泉監督とも「一子は『自分は幸せになってはいけない』と心のどこかで感じている人だよね」という話をしましたね。そういう意味でもこのドラマは、一子の成長物語でもあると思います。