オンラインで専門医が遠隔サポート!遠隔医療システムが県内施設に導入 愛知県
愛知県豊明市にある『藤田医科大学病院』が、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」と、同システムの日本限定小型カートタイプ「Doctor Cart」を、『藤田医科大学病院』のほか、県内にある連携医療機関7施設に導入することを発表しました。 導入を通して、連携医療機関への遠隔措置支援や、他診療科との同時連携による地域の周産期・新生児医療の連携強化を目指します。
『藤田医科大学病院』によると、地域の医療機関で処置が必要な新生児が出生した際、高度な知識と技能を持つ専門医が早期に介入することが必要不可欠。多くの場合、地域の連携医療機関より電話で基幹病院に相談していましたが、搬送の必要性や処置内容等の的確な指示を出すには、音声情報のみでは十分ではありませんでした。 また、連携医療の機関より搬送する際にも、電話での情報共有では、新生児の容体を的確に把握できず、基幹病院に到着するまで、治療計画を立てることが困難な状況が続いていたそう。
そこで導入されたのが、「Teladoc HEALTH」と「Doctor Cart」。「Teladoc HEALTH」は、専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋ぐことができる、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。『藤田医科大学病院』によると、超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し、患者の容体を短時間で把握することができるそう。 本システムを使用することで、新生児仮死や緊急疾患等が発生した場合の遠隔サポート、ハイリスク患者の把握やフォローアップなどの情報共有が可能に。また先天性心疾患や小児外科疾患等の病例が発生した際には、藤田医科大学病院の他診療科の専門医と情報を共有、的確な処置方針に関する早期決定を支援することができるようになりました。 『藤田医科大学病院』によると、同システムは、周産期・新生児医領域において、『藤田医科大学病院』と連携していた医療機関のなかで、従来使用していた電話の代わりに、「Teladoc HEALTH」の導入・運用について賛同した医療機関にて導入を開始。名古屋市の『総合病院 南生協病院』や安城市の『社会医療法人 財団新和会 八千代病院』など県内7施設にて導入されます。