広島・末包 3戦ぶりスタメンで左前適時打 「悔しいという思いがあった」10日から巨人と首位攻防3連戦
「広島3-4中日」(8日、マツダスタジアム) 広島が反撃及ばず首位再浮上を逃した。 【写真】広島失速?中日に負け越しで今週1勝5敗 首位浮上逃す 悔しさをぶつけるようにボールをたたいた。3戦ぶりのスタメンとなった末包昇大外野手が起用に応える適時打を放った。「今日は出てなんとか仕事をしようと思っていた」。チームの再浮上に欠かせない大砲の爆発。その足掛かりとなる一打だった。 4点を先行されて迎えた四回。先頭・小園、坂倉の連打で生まれた無死一、三塁の好機で鋭いスイングを見せた。相手先発・柳が投じた高めの変化球にコンタクトすると、打球は高いバウンドで三塁手の頭上を越えていき、左前適時打となった。「内に来る高い球を意識していたので、そこを振り切れたので良かった」。反撃ムードを生む安打とし、塁上ではベンチに拳を突き出した。 8月17日・ヤクルト戦(神宮)から16戦連続4番でスタメン起用されていたが、徐々に快音が減り、今カードの1、2戦目は出場すらなかった。「優勝争いをしていて、チームの勝ちも大事ですけど、個人としては試合に出られないと面白くない。悔しいという思いがあった」。試合前練習などではタイミングの取り方を修正し、結果につなげた。 10日からは巨人との首位攻防3連戦が控える。「直接対決なので、しっかりと倒したい。出られたら自分の仕事をしたい」。巨人との対戦成績は打率・333、2本塁打9打点。勢いに乗るため、相性の良さも追い風にする。