メッツ・千賀&藤浪の不調の原因とは? 結果を残した昨季から一転、今季は出遅れ
昨年のオフシーズンから今季開幕後の現在まで、MLBの話題はドジャース・大谷翔平が中心だが、ほかの日本人選手たちも目覚ましい活躍を見せている。今、知っておくべき注目ポイントを一挙紹介!【日本人メジャーリーガー大奮闘ワイド④】 【写真】開幕からメッツ傘下の3Aでプレーしていた藤浪 ■「肩痛」の原因は新フォームか 日本人選手の明るい話題が続く中、今季、MLBのマウンドにいまだ立っていないのが千賀滉大と藤浪晋太郎(共にメッツ)だ。 共にMLB1年目だった昨季、千賀はメッツのローテーションを守り、12勝7敗202奪三振とエース級の活躍。一方の藤浪は、アスレチックスでのデビュー直後こそ先発では結果を残せなかったが、中継ぎ転向後に評価を高め、プレーオフを狙うオリオールズに電撃トレード。 日本人最速165キロを計測するなど、パワーと球速でMLB上位に食い込めるポテンシャルを示した。 さらなる活躍が期待された今季、共に「肩痛」で故障者リスト入り。千賀はリハビリ中に右上腕三頭筋の炎症も判明し、復帰時期は未定だ。そんなふたりに直接アドバイスを送った経験のあるお股ニキ氏が、愛のある喝を送る。 「千賀が肩痛になった原因は、肘を痛めないフォームを模索した結果。そのチャレンジが裏目に出てしまった」とお股ニキ氏は語る。 「今季は右肩関節を内旋させて、肘から先はやり投げのように投げるフォームを目指していたようです。確かに肘は痛めないものの、肩への負担は大きくなりがち。勉強熱心なのはいいですが、もう31歳。新しいことになんでも手を出すのではなく、自分の型を固める時期に来ています。そうすれば投球自体も安定します」 千賀は昨季メッツでチームメイトだったサイ・ヤング賞投手のジャスティン・バーランダー(アストロズ)とマックス・シャーザー(レンジャーズ)から、同様のアドバイスを受けていたという。 「バーランダーとシャーザーから、『球は速いし、武器もあるのに、なぜドライブライン(最先端の練習施設)に行くんだ?』と指摘されたと千賀自身が取材で明かしていました。実際、あのふたりは再現性を高めて長年活躍しています。 私だけでなく、レジェンドも同じ指摘をしているのを踏まえて、自分の型や武器を洗練させてほしいです」 一方、昨季は紆余曲折ありながらも、1年間を通してMLBで投げ抜いた藤浪。お股ニキ氏はどう見ているのか?