メッツ・千賀&藤浪の不調の原因とは? 結果を残した昨季から一転、今季は出遅れ
「オリオールズ移籍後に良くなったと思われがちですが、実はアスレチックス時代の終盤、元三冠王ミゲル・カブレラを含め、3者連続三振を奪った7月のタイガース戦の頃が一番良く、フォームも美しかった。 その成功体験を基にしっかりと固めればいいのに、キャンプで千賀から教わったフォームを試した結果、肩に負担がかかって球速、制球が落ちてしまった」 いい状態がなかなか継続できないのは、阪神時代から変わっていない、とお股ニキ氏が指摘する。 「プロで10年以上やってきたのに、良くなりかけてはその都度フォームをリセットしてしまい、積み上げられていない。これまでアドバイスをしてきた阪神OBの方々も歯がゆいはずです」 そんな悩める千賀と藤浪が真に見習うべきは、師と仰ぐダルビッシュ有の姿だという。「ダルビッシュのすごいところは、新しい理論に挑戦する際、つまみ食いのようにやるのではなく、徹底的にやり込むこと。 これまで自主トレを共にするなど、その背中を間近で見てアドバイスも受けてきたはず。ふたりともポテンシャルはあるのだから、その力を発揮してほしいです」 *成績は現地5月27日時点 文/オグマナオト 写真/時事通信社