阪神の新戦力チェック!佐藤輝以外のルーキー達はどうなのか。入団すればドラフトの順位は関係ない【岡田彰布のそらそうよ】
やはり新助っ人が来日できていないのは痛い
新戦力のドラフト2位の伊藤[右]は高橋のケガでチャンスが巡ってきているがつかめるか!?石井大[左]は小柄で勢いはあるが、全体的なボールの質をもう少し上げてほしいな[写真=毛受亮介]
気がつけば、春季キャンプがスタートしてから3週間か。早いもんだ。いよいよ仕上げの段階にきて、チーム構成の輪郭が見えてきた。この時期から監督はいろいろなことを考える。実戦期間に突入し、新戦力を実際に試す。そこでタイプを見極める。一軍の戦力として通用するのか、特徴を把握する。野手ならば、足が速いとか、肩が強いとか。実戦型の人間なのか、などなど、チェック項目は多い。その中で、キラリと光る部分が実戦の中であれば、一軍に残すことを決める。そして、絞られた戦力で、本番を想定した態勢に入るわけだから、新戦力が判断される時間は、残り少ない。新しい風を吹かせるニューパワーが、どれほど残るのか。注目のサバイバルがいよいよスタートする。 昨シーズンは開幕が大幅に遅れた。3カ月もズレた。これによって、構想が大きく狂ったチームもあったが、今シーズンはとりあえず、3.26開幕を目指している。世の中では、ワクチン接種が始まり、感染状況は減少傾向に転じている。このまま終息の道を歩み、予定どおり3.26に開幕することを心から願う。入場の制限がどうなるかなど、これからの動向次第だが、12球団が同じ条件で、フラットに挑めるように……。これが理想よね。 先に書いたように、新戦力が生きるかどうかがチームの運命を握る。沖縄で阪神のキャンプをチェックした。やはり新外国人が不在なのが気になった。カギを握るメル・ロハス・ジュニアが来日できないでいる。韓国プロ野球で昨季47本塁打、135打点と特筆すべき実績を積み、好条件で阪神が獲得した。期待感はロサリオ以上である。タイガースの優勝への最大のポイントになる人材。しかし・・・
本文:2,236文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール