大岩剛氏が28年ロス五輪へ決意「期待を成績に反映できる準備を」初のアトランタ五輪後の2大会連続指揮で60年ぶりメダル目指す
2028年ロサンゼルス五輪を目指す年代別日本代表の監督に就任することが決まった大岩剛氏が13日、都内で就任会見を行った。 日本サッカー協会の宮本恒靖会長、山本昌邦ナショナルチームダイレクターも同席した中、「この年代の重要性、育成年代の代表との関わり、A代表に向けての選手育成という部分では、パリ五輪を経て、より重要であると認識している。その責任が大きいということも含めて、しっかりとパリ五輪の経験を生かしながら、次のロス五輪に向かっていきたいと思います。日本サッカー界にとっての大きな一歩、一助になれるように頑張ります」と決意を口にした。 現行の原則23歳以下で出場し始めた96年アトランタ五輪以降、2大会連続で指揮を取るのは日本歴代初となる。今夏の本大会では、オーバーエージ(OA、24歳以上)枠は使用せず、さらにMF久保建英(Rソシエダード)ら世代の中心選手も招集できない中で1次リーグを3連勝で首位通過し、ベスト8に進出した。 日本サッカー協会はその手腕を評価し、大岩監督に続投オファー。大岩氏はC大阪などJクラブからオファーを受けたが、五輪監督継続という異例の道を歩むことになった。1968年メキシコ市五輪の「銅」以来、60年ぶりの五輪メダル獲得へ「(パリでは)我々の積みあげてきたものがある程度出せたと評価しています。勝負の世界なので、勝ち上がって目標のファイナルに進むというところは出来ませんでしたが、その目標を新たにロス五輪でも基準、我々の目標、目的を明確にした中でチームを作り上げたい。そして、メダルに向けてということは、当然、サッカー界もそうですけど、五輪という大会は、日本国民の皆さんが注目をして見て頂ける大会。期待も十分に理解しているつもりですし、ロス五輪でも期待を成績に反映できる準備をしたい」と見据えた。
報知新聞社