スズキが400cc新型車「DR-Z4S」「DR-Z4SM」を発表! DR-Z400シリーズの後継となるオフロード&モタードモデル
倒立フォーク採用で復活した400cc最強オフローダー「DR-Z4S」|ストリートからサーキットまで本格モタードマシン「DR-Z4SM」
イタリア・ミラノで2024年10月5日に開幕したEICMA2024で、スズキが「DR-Z4S」「DR-Z4SM」を正式に発表した。かつてのDR-Z400シリーズから、外装、フレーム、エンジンまで、全てに手が加えられている。 【写真はこちら】「DR-Z4S」の全体・各部・走行シーン DR-Z400Sと比べ、DR-Z4Sの大きな変更点としてあげられるのが、2009年の最終モデルまで正立だったフロントフォークが、倒立タイプになったことだ。ツーリングバイクから本格オフロードモデルへと進化を遂げた。 ユニットはフロント・リア共にKYB製を採用し、伸・圧側の減衰、プリロード調整も備わったフルアジャスタブルタイプとなっている。ブレーキにはABSが装備され、走行シーンに合わせて解除も可能としている。 外装はバイファンクションLEDヘッドライトが埋め込まれた特徴的なフロントマスクに始まり、シャープなシュラウド、サイドカバーなどで、モトクロッサーのRM-Zシリーズを彷彿させる見た目に一新。ウインカー、テールランプにもLEDを採用している。 エンジンは新設計のシリンダーヘッドに、チタンバルブ、プロファイルを変更したカムシャフト、新型ピストンなど、従来のエンジンから手が加えられている。最終モデルまでキャブレターとなっていたが、インジェクションとなり、すでに発表されている公式スペックではボア×ストロークは90.0mm×62.6mm、圧縮比11.1、最高出力38PS/8000rpm、最大トルク37Nm/6500rpmとなっている。 新たに電子制御システムS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)を投入。その他にもスロットル・バイ・ワイヤ、アシスト・スリッパークラッチ、スズキドライブモードセレクター(3モード)、トラクションコントロールシステム(3モード/オフ)など最新の機能が満載となっており、見た目以上の進化が期待できる。 DR-Z4Sのカラーはチャンピオンイエローとソリッドアイアングレーの2色展開で、足まわりはゴールドの倒立フォークにブラックのホイールが合わせられる。 DR-Z4SMは、スタイリングやエンジン、フレームなどはDR-Z4Sと共通で、前後に17インチホイールを採用した本格モタードモデル。 カラーはスカイグレーとソリッドスペシャルホワイトの2色展開となっており、スカイグレーは足まわりをブラックとし、ソリッドスペシャルホワイトではブルーのホイールを採用している。 車両の発表と同時に、ナックルガードやローシート、リアキャリアなどのオプションパーツも多数用意されていることが明らかとなった。 スズキは発売時期に関して「DR-Z4S」を2025年4月から、「DR-Z4SM」を2025年5月から北米・欧州を中心に各国で順次販売予定だと発表した。
webオートバイ編集部