今年５月に亡くなったタレントの中尾彬さん。長門市出身の画家・香月泰男の大ファンでした。中尾さんが所蔵していた香月作品が１７日、妻で女優の池波志乃さんの手によって香月の故郷に帰ってきました。 去年１０月。長門市の香月泰男美術館・開館３０周年を記念したトークショーで、中尾さんは香月作品の魅力を熱く語っていました。 【中尾彬さん】 「香月先生の絵で、山があって雪が降って、やっぱりああいうの描こうとは思わない。描けないですよ。」 美術館に展示された版画やパステル画。これらは全て、中尾さんが所蔵していた香月作品です。１７日、中尾さんの妻・池波志乃さんによって美術館に寄贈されました。中尾さんは生前、自身のコレクションを寄贈すると決めていたそうです。 寄贈されたのは全部で１２点。その多くはパリの風景を描いたものです。中尾さんはパリへの留学経験があり、ひときわ思い入れがあったそうです。 中尾さんのコレクションは、来年１月まで香月泰男美術館で展示されます。