中国の小米、テスラ車に似たSUV「YU7」披露-来年夏に発売へ
(ブルームバーグ): 中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)は、2025年夏ごろに発売予定の新型スポーツタイプ多目的車(SUV)を発表した。世界最大の電気自動車(EV)市場である中国でテスラや比亜迪(BYD)に挑む取り組みを強化している。
小米の共同創業者で資産家の雷軍最高経営責任者(CEO)は微博(ウェイボ)への投稿で、テスラの「モデルY」に似たSUV「YU7」を披露した。全長5メートルの同モデルは中国の寧徳時代新能源科技(CATL)製電池を搭載したピュアEV。中国工業情報省の別の通知によると、モーターの最高出力は220kWまたは288kW。
小米の株価は香港市場で一時3.9%上昇。その後、上げ幅を縮小した。3月に自社初のEVであるセダン「SU7」を発売してから株価は90%強上昇していた。
SUV発売は、雷氏が個人的に注力する100億ドル(約1兆5100億円)規模のEV事業について大幅な拡大を意味する。同社は、アップルが世界で圧倒的地位を占め、不安定なスマートフォン市場への依存を減らそうとしている。
だが、参入するEV市場は競合企業がひしめいており、既に確固たる地位を築いているテスラやBYDに挑戦することになる。
原題:Xiaomi Teases Tesla-Like SUV for Summer in Big EV Expansion (1)(抜粋)
--取材協力:Yuan Gao.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News