『となりのMr.パーフェクト』チョン・ヘインが恋に破れる “思い出の海”で爆発した感情
Netflixで配信中の『となりのMr.パーフェクト』。本作は、チョン・ヘインとチョン・ソミンが幼なじみを演じるロマンティックコメディとして、ヒューマン要素やサブエピソードに広がりを見せながら、Netflixで日本ランキング、世界ランキングともに安定した順位を保っている。本稿では、第9話、第10話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり) 【写真】恋に破れて泣き出しそうな表情のチョン・ヘイン チョン・ヘイン演じる建築家のチェ・スンヒョと、その幼なじみでチョン・ソミン演じるペ・ソンニュは、幼い頃から互いを憎からず想い合いながらも、それぞれの想いを告げることなく成長を重ねていく。アメリカで働いていたソンニュが帰国したことにより、ふたりの幼なじみの関係に変化が生じていく。 スンヒョは、目の前で倒れたソンニュが元婚約者ヒョンジュン(ハン・ジュヌ)に助けを求めたことにショックを受けていた。ソンニュは、アメリカに居た頃に胃がんにかかり、スンヒョや家族にも知らせずに手術をしていたのだった。当時、病に倒れたソンニュを、ヒョンジュンは休職してまで懸命にサポートするも、退院後に復職したソンニュは社員の心無い声を耳にしてうつ病になってしまう。ソンニュが胃がんになっていたという突然の展開とともに、さらにうつ病を併発していたことに心が重くなる。ヒョンジュンからのプロポーズの直後ということもあり、ソンニュにとって天国から地獄への人生の危機が訪れていたのだ。 スンヒョは、ソンニュが救急で運ばれた病院を調べ、ソンニュのもとへ急ぐ。ちょうど病院から出てきたソンニュは、治療が終わるのを待っていたヒョンジュンと話をするも、そこへスンヒョが現れる。 スンヒョは、ヒョンジュンと話すソンニュに向かって矢継ぎ早に容態を問い詰める。その様子を見たヒョンジュンは、ふたりの間に割り込み、ソンニュを送っていこうとする。ソンニュが返事をする前に、スンヒョも送ると言い出し、ふたりの男性がソンニュを巡って火花を散らす。 スンヒョが「この子はすぐ寝させる」とソンニュを庇護するような言い方をすれば、ヒョンジュンは「ソンニュは俺にとって子供ではなく女です」と言い返す。スンヒョは、ソンニュを自宅に送り、“男”としての行動を意識して助手席のドアを開けるも、ソンニュに「やめて、変だよ。突然お姫様扱いされたら戸惑うでしょ」と言われてさらに火がつく。「あの男ならいいのか?」と咄嗟に口に出したスンヒョだが、ふたりの間に微妙な空気が流れる。 スンヒョは、ソンニュが自分ではなく、ヒョンジュンを選んで病院へ行ったことに嫉妬し、モウム(キム・ジウン)に話を聞いてもらう。スンヒョは、今の気分を「不愉快だ、それに妬ける」と告げ、「“過去は気にならない”とクールなフリした」が、彼らの破局の理由が「すごく気になる」。さらに、「俺とソンニュの間に括弧があって、俺の知らないソン・ヒョンジュンが隠れてる。それが何ていうか……ちょっと腹立たしい」とモウムに吐露する。