乳がんの宣告を受けた75歳がボディビルディングに挑戦!「自分が成し遂げたことの大きさは、いまでも信じられない」
現在75歳になるライター兼編集者のマリリン・ラーキンは、2023年にがんの告知を受けた。がんの恐怖に打ち勝つために彼女が始めた挑戦について、自ら筆を執ってくれた。 【写真】75歳とは思えない!鍛え上げられたマリリン・ラーキンの姿 ※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。 2023年に乳がんの宣告を受けてから、私の人生は一変した。でも、自分の人生を恐怖に支配されたくなかった私は何かしようと思い立ち、半年前、世界ナチュラルボディビルディング連盟に電話して、選手権に出場する上で必要な情報を問い合わせた。 主催者はマスターズ(50歳以上)のカテゴリー、とくに女性部門の出場者を増やしたいと思っていたらしく、私が興味を持っていると聞いて大喜び。現在75歳の私が選手権に出場すれば、このスポーツと私自身の人生に大きな影響を与えられるような気がした。 ナチュラルボディビルディングは、ステロイドなどの人工的な筋肉増強剤を一切使わず、純粋な努力、つまりウエイトトレーニングと適切な食生活だけで筋肉を増強し、美しい体を造るスポーツ。選手権には一度出たことがあるけれど、それは22年も前の話。
2024年6月、人生で2度目のボディビルディング選手権に出場。
私は、ニューヨーク州ホワイトプレインズで開催されたヘラクルス・プロアマ・世界ナチュラルボディビルディング選手権に出場し、マスターズ部門で優勝という結果を収めた。 フィットネスに関しては結果よりもプロセスを大事にしている。勝ち負けではなく、自分の限界に挑戦し、自分の体の力を信じて、目標を達成するまでの道のりを楽しむことを大事にしている。でも、さすがにあのときは達成感に包まれた。当時の自分が成し遂げたことの大きさは、正直いまでも信じられない。 この1年は病状が安定していたこともあり、私は引き続き積極的な治療を控え、がんと共に生きている。今年9月の選手権に出ることも考えたけれど、姿勢関連の新しいプラットフォーム『GET UNBENT』の立ち上げと並行してトレーニングを行うのは、負担が大きすぎるのでやめた。でも、2026年春の選手権には出るつもり。それまでは、強い体を維持するためのトレーニングを続けながらも、選手権前の食事制限がない日々を楽しもうと思っている。