「金利アップ」続々……銀行どう選ぶ? 預金もサービスもポイントに “住宅ローン”返済で負担増も【#みんなのギモン】
■住宅ローン抱える人への影響は?
森アナウンサー 「(政策)金利が上がると預金金利も上がるということですが、住宅ローンを借りている方もたくさんいると思うんですよ。こっちの金利も上がっちゃうんじゃないのか、という恐怖感があります」 渡邊キャップ 「その通りではあるんです。みずほリサーチ&テクノロジーズのチーフ日本経済エコノミスト、酒井才介さんに聞きました」 「酒井さんの試算によると、日銀が(政策)金利を0.5%まで引き上げた場合、預金金利が上がるなどによって増える分よりも、住宅ローンの金利が上がって負担が増える方が上回るという結果も出ています」 「特にこれは現役世代で顕著で、例えば30代の場合は年に8万5266円の負担増になるのではないかという試算もあります」
■メガバンクとネット銀では戦略に違い
忽滑谷こころアナウンサー 「年間8万円ちょっとはかなりきつい、大きいですよね。メガバンクの金利は低いままですよね」 渡邊キャップ 「これにはワケがあります。メガバンクの場合は個人だけではなく、顧客の中に企業も非常に多いため、少し普通預金の金利を上げるだけで収益でマイナスになるケースがかなり出てきます」 鈴江アナウンサー 「顧客の預けている額が大きくなればなるほど、銀行側(の負担)が金利分、多くなると」 渡邊キャップ 「少しの金利の変動でもインパクトが大きくなります。ネット銀行など(金利を)大きく上げているところは、店舗がないということもあります。そういう意味ではかかるコストもメガバンクとは違うので、差が出ています」 「ただ、メガバンクはそもそもの戦略の違いもあります。金利競争に乗っていくよりもサービスの充実や、ワンストップのアプリを使うなどで相談体制を手厚くするといった使いやすさを重視しています」 「酒井さんは『過去の動きから言えば、メガバンクの金利の上がり方は比較的マイルドな傾向があるものの、預金の獲得競争が激化していく中で、従来よりは銀行が戦略的に金利を上げやすくなる可能性はある』と話します」