ロシアのタンカー2隻が座礁、うち1隻が沈没で1人死亡…黒海・アゾフ海結ぶ海峡で重油流出
タス通信などによると、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア近海のケルチ海峡で15日、ロシアのタンカー2隻が荒天のため座礁した。このうち1隻が沈没し、乗組員15人のうち少なくとも1人が死亡、12人が救出された。14人が乗船するもう1隻も損傷が激しく、航行が困難な状態とみられる。 【写真】民間人が虐殺されたウクライナの街に「魔女」…女性だけの部隊
露当局はヘリコプターやタグボートを投入して救出作業を進めているが、強風と高波のため、作業が難航しているという。タンカーはそれぞれ約4200トンの重油を積んでおり、一部の流出も確認された。
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官によると、プーチン露大統領は15日、事故の報告を受け、乗組員の救出と重油流出への対策チームを作るよう指示を出した。ケルチ海峡は、黒海とアゾフ海を結ぶ交通の要所で、露産原油や穀物の主要な輸送ルートとなっている。