【陸上】どうなる男子100m五輪代表争い、サニブラ以外の2枠大混戦 世界Rもとに7月上旬決定
<陸上:日本選手権>◇6月30日◇第4日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇男子100メートル決勝 男子100メートルのパリ五輪代表争いは大混戦の様相となった。 すでに代表入りを決めているサニブラウン・ハキームに加え、残り2枠は世界ランキングをもとに7月上旬に発表される見通し。出場圏内の同ランク56位以内に入れば日本選手権の結果が重視されるが、10秒13(向かい風0・2メートル)で09~12年の江里口匡史以来となる連覇を達成した坂井隆一郎(26=大阪ガス)が同ランクに達するかは未定。東田旺洋(28=関彰商事)は同タイム10秒14の柳田大輝(20=東洋大)を僅差で上回って2位となり、代表入りは濃厚で、残り1枠は坂井のランキングの変動次第で決まる。桐生祥秀(28=日本生命)は10秒26の5位で、個人での五輪出場は厳しい状況となった。 総括会見に出席した日本陸連の山崎一彦強化委員長は「9秒台を何名出せるかを目安にしていた。このままではあまり期待をしてはいけないのかな」と厳しい言葉を口にし、リレーでのメダル獲得を重視する構えを示した。