「真に欧州的」な銀行必要、効果的な融資可能に=ECB総裁
[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は6日、域内の銀行が効果的に機能するには真に欧州的であることが必要との見方を示した。 欧州ではイタリアの銀行大手ウニクレディトが独コメルツ銀行の買収に意欲を示しているが、コメルツ銀行は抵抗している。 ラガルド氏は銀行の統合について「国ごとの資本や流動性の囲い込みを減らすことで銀行グループ内の自由な資金フローが可能になり、国境を越えた融資が促進される」と述べた。特定の銀行には言及しなかった。 その上で「真に欧州的な銀行はセクターや地域を越えて効果的にリスクを分散できる」とし、「より大規模な融資を行う能力があり、地域に特化した小規模行では扱えない国境をまたぐ融資プロジェクトにも対応できる」と述べた。