【DeNA】ポストシーズン不在の悔しさに戸柱への想い…「それがまた来年に生きる」“求道者”山本祐大が切り開く未来
☆GG賞受賞への喜び 今シーズンは108試合に出場で、打率.291、本塁打5、打点37とバットでの貢献も目を見張るものがあったが、守備率も.997をマークし、盗塁阻止率も.352としっかりと守り抜いた。 その結果、「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」のキャッチャー部門で217票を集め、堂々の初受賞となった。 相川亮二バッテリーコーチは、「僕よりも今まで一緒にやってきた人、独立の時から彼の作り上げにしたものが、そういう評価になったっていうことです」とし「それぐらいの技術は持っていたので、もう試合に出ていくだけだっていうのが彼の課題であったところ。それが去年から今年へと繋がっていきましたね。試合に出ればね、こういう結果になるのはなんとなく想像はできていました」とコーチングよりは経験が評価に直結したと分析する。 本人は「守備に関しては負けたくないっていうのはあったので。 それで1年間通しての評価をいただけたと思ってるので、そういった面でもやっぱり取れたのはすごく自分の中でも価値がありますし、嬉しいなと思います」と笑顔。「来年もまた取れるように頑張ります。またそういう風に見られてるっていうのを自覚しながら、来年また1年間プレーできたらなと思ってます」と苦労人らしく、すぐさま気を引き締めた。 ☆心は来季へ レギュラーキャッチャーとして過ごした初のシーズンは、スタートとゴールで全く違う風景となった。「でもそれがまた来年に生きる。今すごく来年のために前を向けてやれてるので、1年間完走してシーズンを終えるのは、それはもちろんいいことですけど、今はそれもあってすごくモチベーションとしては高いので、そういった面ではグッドシーズンだったと思います」とポジティブに捉える。 そしてその目は、すでに未来を見つめている。「怪我する前よりレベルアップして帰りたいなとは思ってますし、 守備もそうですけど、バッティングも全てにおいてレベルアップしたいなとは思ってるので。練習あるのみですよ」。思えばプロになるため、大学進学よりも独立リーグを選んだ求道者。名実ともに日本一のキャッチャーになるために、山本祐大はどんな困難も乗り越える強さがある。 取材・文●萩原孝弘
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