藤井聡太竜王・名人「チーム名だけは後悔」チーム藤井“パイナップル”、準決勝敗退も最後は自虐締めで晴れやか笑顔「貴重な経験できた」/将棋・ABEMAトーナメント2024
後悔はひとつだけ。充実のシーズンを笑顔で締めた。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント準決勝・第1試合、チーム藤井 対 チーム永瀬の模様が8月31日に放送された。藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)率いるチーム藤井『パイナップル』は、ベスト4で敗退。エンディングでは「チーム名だけは後悔」と笑ったが、信頼する仲間の羽生善治九段(53)、青嶋未来六段(29)と戦い抜いた半年間に、充実の表情を浮かべた。 【映像】意外な「後悔」を口にする藤井竜王・名人の表情 今期のチーム藤井は、驚きのメンバー指名から始まった。藤井竜王・名人のドラフト1巡目指名は、タイトル99期のレジェンド・羽生九段。2巡目には本棋戦での経験も豊富でオールラウンダーの青嶋六段を選び、誰もが望む文字通りのドリームチームが結成された。3人はチェス好きの共通点があり、チーム名はその共通点から付けられるかと期待が高まっていたものの、若きリーダーが選んだのは意表の『パイナップル』の名。理由には「美味しいからです!」と即答するなど、チーム結成時からファンの心を引きつけていた。 公式戦では見せることのない、絶対王者ユーモラスな一面も話題に。控室では、チームメイトと対局のモニターをにらみつつも笑い声を上げるなどリラックスした表情を見せていたほか、「チェスやチェスプロブレムの話を伺うことができて、大変勉強になりました」と嬉しそうに舞台裏での話題も明かしていた。 準決勝では、かつては藤井竜王・名人もメンバーとして戦い優勝経験も持つチーム永瀬との戦いに。自身のチームも優勝候補と目されていたものの、百戦錬磨の永瀬拓矢九段(31)の緻密な作戦を前に、3勝5敗で敗退となった。若き藤井リーダーは、「全体としては熱戦が続いたと思うが、その中の際どいところで流れを掴みきれないところがあった」とコメント。「ここで敗退となってしまったのは残念ですが、羽生九段と青嶋六段にいろいろ話を伺うことができて、このチームを通して貴重な経験をすることができた」と晴れやかな表情を見せた。 エンディングでは、「チーム名だけは後悔しているんですけど…(笑)」とチーム名の『パイナップル』を自虐的に振り返る場面も。それでも、最高の仲間と戦い抜いた約半年間を「それ以外は本当に素晴らしいことばかりだった」と笑顔で総括した。 ◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部