加入条件はバレンシアで“続ける”こと…リヴァプール、最高市場価値のGK獲得に前進か
バレンシアとリヴァプールの間で行われているGKギオルギ・ママルダシュヴィリの移籍交渉において、進展があったようだ。20日、スペイン紙『マルカ』が報じている。 ホセ・ボルダラス元監督に大抜擢されたあの夏から3年、“ジョージアの英雄”は母国初のEUROに出場するなどトップレベルで研鑽を積み、今や最高市場価値のゴールキーパーとなった。そんなママルダシュヴィリを売り時だと考えるクラブオーナーのピーター・リム氏は、「僕の夢はここで続けることだけど、でもそれは自分次第ではないんだ」という選手本人の意向を汲むことなく、今夏の移籍市場で売却オペレーションを推し進めており、現在はリヴァプールとの移籍交渉に取り組んでいることが取り沙汰されていた。 そして、その移籍交渉に進展があったようだ。『マルカ』によると、バレンシア側が移籍金4000万ユーロ(約65億円)を要求したのに対して、リヴァプール側は同金額以下での獲得を目指していたため、一時的に交渉が暗礁に乗り上げたという。が、ここで選手側から「リヴァプールに加入する条件として、今シーズンはレンタルという形でバレンシアに残ること」という提案がなされたことで、クラブ間合意に達する可能性が再浮上したことを明らかにした。 続けて『マルカ』は、リヴァプールでは元々、ママルダシュヴィリ獲得は正GKアリソンの数年後の退団に備えるためで、今夏に加入した後は即レンタル移籍が既定路線になっていたと指摘。この意図は選手側にも通達されていたことであり、また、当初報じられていたボーンマスへのレンタル移籍はプレミアリーグのルール上で禁止されていることが判明したことから、選手側が“バレンシアでもう1年プレーする”という条件を提示したと伝えている。 今後は、クラブ間で同選手が『メスタージャ』に残るための選択肢を検討するとのこと。レンタル料(給与込み)に関する合意に達することができれば、ママルダシュヴィリが口にした“夢”が少しだけ続くことになりそうだ。
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