「なんでママばっかり…」を回避するための“家族収納”のコツ【片付け管理チェック表付き】
なぜ、ママの片付けが大変なのか?
「片付けが苦手」というのは、男女ともによく聞きます。でも「家族の片付けに悩んでいる」となると圧倒的に女性が多いです。事実、僕が行っている「子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルティング」でもお問い合わせの9割はママさんから。では、なぜママはこんなにも片付けに悩み、困っているのでしょうか。女性のほうが片付けが苦手だから? 女性のほうが家のことを考えているから? そうではありません。 ひとつは、社会的な背景としてママのほうが家事育児に携わっている時間が圧倒的に長いからです。関わっている時間が長いので、当然悩みも生まれます。もうひとつは、ママが管理している場所が多いからです。自分に当てはまるかどうか、以下の簡単なチェックをしてみてください。
【片付け管理チェック】
□洗濯後の子どもの衣類を収納するのは自分が多い □洗濯後のタオルなど家族共有の物をしまうのは自分が多い □洗濯後の衣類は、自分の分だけではなくパートナーの分もしまうことが多い □散らかった子どもの物を片付けたり、子どもの片付けを手伝うのは自分が多い □玄関の靴やベビーカーなどをそろえたりしまったりするのは自分が多い □床に無造作に置かれた荷物をしまうのは自分が多い □洗面所、トイレ、キッチンなどの片付けは自分がすることが多い これらはほんの一部ですが、このチェックがたくさん付くほど、自分が片付けなくてはいけない範囲が広いことになります。
スペースごとに管理者を決める
まず最初にするのは、収納スペースに管理人を割り当てることです。家には様々な収納スペースがあります。造り付けの収納(クローゼットや押入れなど)もあれば、本棚、カラーボックス、デスクの引き出しなど、持ち込みの収納などもあります。 それぞれの収納スペースが、「自分管理」「他人管理」「家族共有管理」のどれなのかを決めていきましょう。 クローゼットはわかりやすいかもしれません。「寝室のウォークインクローゼットはママとパパ管理で、子ども部屋のものは息子が管理」など。さらに、寝室のクローゼットが夫婦の衣類収納だとしたら、クローゼットの中でママの収納とパパの収納を分けるようにします。 本棚も、1台ずつ「夫用・妻用・子ども用」と分けてもいいですし、本棚を共用で使っているなら区画で分けてもいいでしょう。中には夫婦で同じ本を一緒に読んでいるという方もいます。そういう場合は「夫婦で管理」としてもOKです。 洗面所やリビングの収納は「家族共有管理」になることが多いかもしれません。家族共有管理の収納棚の中に個人管理のカゴを入れたり、ジャンル別に分けてしまってもいいでしょう。重要なのは、管理者をちゃんと決めておくことです。