「核なき世界」を…戦争を知らない世代へ 被爆者から記憶を語り継ぐ高校生 北海道
「広島原爆の日」。 上坂さんは札幌で開かれた犠牲者を悼む会に出席しました。 北海道被爆者協会は解散後、被爆者らでつくる新たな団体に引き継がれ、原爆資料館は道内の学校法人に譲渡されることも決まりました。 大村さんは語り部の意義を訴えます。
戦争を経験した世代から戦争を知らない世代へ
(大村一夫さん)「本当の核の怖さは目で見てわかるものではない。我々語り部が正確に伝えないと、核はなぜだめなのか、なぜ脅威なのか、廃止すべきなのか伝わらない。心の底は語って伝えないとわからない」 (大村一夫さん)「放射能の影響が広島の生き残りにあるよと言われ出して、私自身もすごい不安に思った。私の姉も怖くて子どもを産めなかった一人だし、いろんな悩みを被爆した人間が持っている事実を、ビジュアルで伝わらないものを私たちが語って伝えないとだめなんだ」
“焦らないで地道に続けてほしい” 大村さんは自身の体験を継承することを決断しました。 (上坂芽生さん)「ひとりでも多くの方に、大村さんの経験や人生を通して平和って何だろうとか、核兵器って本当にあってもいいのか、このままでいいのかという問題提起の意味も込めて、これから同世代とか下の世代に被爆体験を伝えていけたらと考えています」
戦争を経験した世代から戦争を知らない世代へ。 「核なき世界」を願う思いとともに、その記憶が受け継がれていきます。