グリーン鋼材採用…JFEスチール、ドライバルク船を就航
JFEスチールが手がけるグリーン鋼材「JGreeX」を全量使用した初めてのドライバルク船が、このほど就航した。日本海事協会の環境ガイドラインに基づき、船体構造などへのグリーン鋼材使用を示す記号「a―EA(GRS)」が世界で初めて船級符号に付記された。 檜垣造船(愛媛県今治市)が建造したドライバルク船「BRIGHT QUEEN」に採用された。JFEによると、船体構造にグリーン鋼材のみを採用した船舶は世界で初めてという。船主はパシフィックシップマネージメント(松山市)で、海運会社のNYKバルク・プロジェクト(東京都千代田区)が運航する。 JFEは海運各社と共同で、二酸化炭素(CO2)の削減価値を供給網全体で分担し、社会分配する事業モデルを構築している。今回の取り組みも、この一環となる。ドライバルク船向けでは、海運会社計5社9隻でJGreeXの採用を予定している。納入量は計3万6000トン程度になる見通し。