メローニ伊首相、マスク氏を擁護「内政干渉しているのはソロス氏ら左翼」
ソロス氏は米国の選挙で多額の献金をしてきたが、SNSは所有せず、政府の役職にも就いたことがない。
■「左翼ではないから」
マスク氏を「天才」と評しているメローニ氏は、「問題は、イーロン・マスク氏が影響力を持ち裕福であることなのか? それとも左翼ではないことなのか?」と問い掛けた。
そして「しばしば国民国家に背く行動をとったり、政治団体の指導者らに資金提供したりする大資本家たちをきのうまで立派だ、慈善活動家だとたたえていた人々」を批判した。
メローニ氏は、自身は「ソロス氏から金を受け取っていた人々とは違い」、マスク氏から一切資金提供を受けていないと断言。
自らの政権が、マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める米宇宙開発企業スペースXと、巨額のサイバーセキュリティ―契約を結ぶとの報道を否定した。
メローニ氏はまた自らは他国の内政へのコメントは控えているが、これまで何度も外国から攻撃を浴びてきたとも主張。
「左翼」は、マスク氏が総選挙を控えたドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を声高に支持することに猛反発しているが、2022年イタリア総選挙の際、ドイツの有力政治家たちが「干渉」したことには沈黙していたと批判した。
なお、メローニ氏は会見中に2回、マスク氏を誤ってドナルド・トランプ氏と呼んだ。
専門家はマスク氏の政治的取り組みについて、経済的利益と密接に結び付いていると指摘している。
マスク氏は、1945年以降のイタリアで最も右寄りの指導者とされるメローニ氏を熱心に支持している。【翻訳編集】 AFPBB News