うつ逃げ→「夜逃げでもするように会社から逃げた」初めて訪れる心療内科での診断にほっとした!【作者に聞いた】
SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。ウォーカープラスで連載中のコミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間をお届けする。 【漫画】本編を読む ■急な不安感の原因がわかり休職を決めた後の正直な気持ち なおにゃんさんが初めて心療内科を訪れて「適応障害によるうつ病」との診断を受けたとき「急に不安感に襲われた原因がわかったような気がして、かえって安心した」と語った。 しかし、自身がうつ病で休職することについては、周りの人にほとんど言わなかったそう。伝えたのは、本当に仲のいい友達2~3人だけ。心配をかけたり、気を遣わせてしまうのは申し訳ないという気持ちから、なかなか言い出すことができなかったそう。 漫画の中でなおにゃんさんは、自身をうさぎの姿で描いているが「主人公(自分)をうさぎで描いているのは、単純に描きやすいからです。特に自分を人間として描こうとすると、どうしても照れが出てしまうし、もしかしたら少しいいように格好つけて描いてしまうかもしれないので、あえて人間じゃない動物にしようと思いました」と教えてくれた。 また、主人公以外の登場人物は、形は人間だが顔がない。その理由は「人間に顔がないのは、私に人間を描く画力がないということもあります。しかしそれ以上に、人間が苦手で、怖くて描けないからだと思います。でも、苦手なものは苦手だし、できないことはできません」これが逆に個性だと言い、これからも顔なし人間を描き続けるそうだ。 絵柄にも内容にも、なおにゃんさんの内面がたっぷりと反映された漫画「うつ逃げ」を読めば、きっと勇気づけられる人も多いだろう。ぜひ一度読んでほしい。 取材協力:なおにゃん(@naonyan_naonyan)