三千院の僧侶が歳末恒例の「托鉢寒行」、能登の被災者へ思い寄せ
三千院(京都市左京区)の僧侶が22日、歳末恒例の「托鉢寒行」を行った。周囲の山々がうっすら雪化粧をする中、僧侶たちが大原地域の約700戸を巡り、家内安全などを祈った。 托鉢に先立ち、小堀光實(こうじつ)門主が「能登半島地震の被災地のみなさん方の苦難に心を寄せる思いをお預かりし、浄財をお寄せしたい」とあいさつした。 冷たい雨が降る中、笠をかぶった小堀門主を先頭に、僧侶や先導役の住民ら約40人が4班に分かれて出発。門前の土産物屋などの店先で読経し、小堀門主が「1年間ありがとうございました。来年もお健やかに」と述べると、住民らは用意した浄財を手渡した。 托鉢寒行は天台宗の「一隅を照らす運動総本部」が全国の寺院に呼びかけて始まった一斉托鉢の一環。三千院は26日、天台宗務庁(大津市)に浄財を届ける。(田中幸美)
【関連記事】
- ぬれぎぬで甲子園の夢断たれ、死ぬ覚悟 「部長はこの野郎と思ったんじゃないでしょうか」 話の肖像画 元プロ野球選手・張本勲<7>
- 全部◎だけど…野球強豪校に次々落とされ 「横暴性が校風にあわない」とはじかれる 話の肖像画 元プロ野球選手・張本勲(84)<5>
- 横尾忠則さんら芸術家の情熱、世界を魅了 新時代のアートは「驚きの経験」提供できるか 万博未来考 第4部(1)
- 王ちゃんと首位打者・MVPの祝杯も伏兵が…「金田より気性がきつい」、謝罪した財界人 話の肖像画 元プロ野球選手・張本勲<20>
- 〝盟友〟王選手の756号を祝うスーパージャンプ! イチローが絶賛「めっちゃいい人」 話の肖像画 元プロ野球選手・張本勲<21>