【F1】不振に苦しむレッドブルのペレス、“引退”が近いことを明言「あまり長くやりたくない」「ここでキャリアを終えたい」
英国のF1専門メディア『PlanetF1.com』は、レッドブルのセルジオ・ペレスが、自身のキャリアが終盤に差しかかっていることを認めたと報じた。 【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅のオフの表情を大特集! 現在34歳のペレスは今季ここまでドライバーズランキング7位と不振にあえいでいる。特に1位を独走していたチームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差を指摘するメディアは少なくなく、6月には契約更新が行なわれたにもかかわらず、パフォーマンス次第でチームが契約を解除できる例外条項の存在が明るみになると、夏休み前には更迭の噂が続々と報じられた。 そして、マシンの性能不足からフェルスタッペンも直近6レースで優勝を逃すなど不調で、コンストラクターズランキングは2位マクラーレンにわずか8ポイント差と急接近を許している。ペレスはこのことについて「ギャップがもっと大きく、マックスが勝っていたら良いのにと思う。なぜなら、最終的にはそれがコンストラクターズにとって助けになるだけだからだ」とセカンドドライバーらしい発言をした。 そして、「この問題を解決するためにやるべきことはたくさんあるし、次の数レースが僕たちにとってより良いものになることを願っている。(チャンピオンは)確かに難しいけどそれだけの価値はある」と意気込んだ。次の2連戦、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPはいずれもペレスが優勝経験を持つ市街地コース。「キング・オブ・ザ・ストリート」の名にふさわしいレースを見せ再浮上できるか、期待がかかる。 一方で2021年からともに戦い数々の栄光をつかんできたチーム、そして自身のキャリアについては以下のように語った。 「ここでキャリアを終えたい。いつになるかは分からないが、僕に全てを与えてくれたチームだし、僕も彼らに全てを返したいと思っている。その前にもう少しチャンピオンシップを勝ち取れることを願っている」 「僕はここにいるために一生戦ってきた。自分のキャリアの終わりに近づいていることは分かっている。なぜなら私はそれをあまり長くやりたくないからだ。『いつも家族を置き去りにしては生きていけない』と言わざるを得なくなる時が来るだろう」 具体的な引退時期についての明言は避けたものの、今後他チームに移籍するつもりはないことを示唆したペレス。レッドブルがチャンピオンを逃し、変革を迫られた時が引退のタイミングになる可能性は十分にある。そして、レッドブルグループでフェルスタッペンに次ぐ実力を持つとされる角田裕毅の昇格も意外と早くやって来るかもしれない。 構成●THE DIGEST編集部
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