海外メディアはRIZIN9月メイウェザーvs朝倉未来をどう報じたか…「世界的に無名」「ボクシングファンが見たかったのはパッキャオ戦」
ボクシング専門サイトのボクシング・シーンも「メイウェザーがエキシビジョンツアーを続けることになる」と、朝倉との試合について報じた。 記事は、「このイベントはメイウェザーにとって今年2度目のエキシビションマッチとなり、50勝0敗(27KO)と完璧な成績で130(スーパーフェザー級)、135(ライト級)、140(スーパーライト級)、147(ウェルター級)、154ポンド(スーパーウエルター級)で世界王座を取って2017年にボクシング界から引退して以来、通算で4度目のエキシビションとなる。メイウェザーの信じられない仕事ぶりは、今週末に殿堂入りが発表され讃えられることになった。彼は(殿堂入り発表から)1日たらずで次の冒険へと踏み込んだ」と伝えた。 会見の中からメイウェザーの「私はとてつもなくハードな練習を積むことで、ここまでたどり着いた。いつでも集中している。いつでもベストになれるように自分を追い込んでいる。世界を旅して、エキシビションを行い、人々を楽しませることができて素晴らしい気分。私はあらゆるスタイルのボクサーと対戦してきた。私の仕事はリングに立ち、楽しみ、ベストを尽くすこと」というコメントを掲載した。 さらに「メイウェザーは、楽しみ、エンターテイメントを提供することに主眼を置く一方で、彼の対戦相手の朝倉は、より真剣に、そして簡潔なアプローチを示した」と続け、朝倉の「僕はMMAファイターなので、世界に名前を売るために利用させてもらう。倒します」というコメントを取り上げた。 そして朝倉を「朝倉はRINGS(原文ママ。正確にはTHE OUTSIDER)で元2階級の王者、そして2018年にRIZINに参戦して以来、日本で有名となったスターだ」と紹介した。 「朝倉は145ポンド(約66キロ)で10年のプロキャリアを持っている。日本の埼玉で2018年大晦日に行われたRIZINで126ポンド(約57キロ)とサイズに劣る那須川天心を1ラウンドで破壊した米国のレジェンドのエキシビションマッチのデビューの時とは異なり、サイズでわずかながらメイウェザーより優位を得ることができる」と、朝倉が体格でメイウェザーを上回っていることを伝えた。 ボクシングサイトのボクシングニュース24は、「メイウェザーは朝倉と対戦するエキシビションのペイパービューをいくらで販売するかを明かさず、この試合でのファイトマネーについても言及しなかった」と“マネー”の部分に焦点を当て伝えた。 さらに「メイウェザーはムーアという名前の元スパーリングパートナーの1人と最近になって戦った後、すぐに(リングに)戻ることになる。ボクシングファンは彼が最近引退したパッキャオとのエキシビションを行うところを見たがったが、メイウェザーは、その方向に向かわないことを選択した。もしパッキャオ戦が実現していれば、パッキャオは、2017年にボクシング界から引退して以来、本来の調子を失ってしまった45歳のメイウェザーに対して楽な仕事をする可能性が高かっただろう」と、パッキャオではなく朝倉を次戦相手に選んだことにフォーカスした。 その上で「メイウェザーが、今後、どこまで長くエキシビションを続けるかは不明だが、ファンが喜んで購入する限りは50代、60代になっても続けていることに驚きはないだろう」と皮肉をこめて伝えた。 9月の試合まで海外メディアもこの異色マッチの行方に注目しそうだ。