「経済的な心配はありません」65歳以上の68.5%に。無職夫婦世帯の貯蓄額や1ヶ月の生活費はいくら?
10月18日に公表された9月分の消費者物価指数(総合指数)は、前年同月比で2.5%上昇しました。2020年を100とした場合、108.9まで上昇しており、身近なモノやサービスの価格が高騰しています。 ◆【グラフ】65歳以上の68.5%「経済的な心配はない」無職夫婦世帯の貯蓄額や1ヶ月の生活費はいくら? しかし、このような状況でも経済的な不安を感じずに生活しているシニアは意外と多いようです。 今回は、経済的な暮らし向きについて「心配がない」と感じている方の割合や、65歳以上の無職世帯の平均貯蓄額、1ヶ月当たりの平均的な生活費についてご紹介します。 また、記事の後半では老後資金を準備するための方法についても解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
65歳以上の68.5%が「経済的な心配はない」
内閣府の調査によると、経済的な暮らし向きについて「心配がない」と感じている方の割合は全体の68.5%に上ります。 物価高によって家計の負担が増えているものの、それでも多くのシニアは経済的に不自由なく暮らしているようです。 経済的な心配がないと感じている方は、十分な年金を受け取っている、年金以外の収入源を持っている、もしくは現役時代に貯蓄や資産運用を行い、豊富な金融資産を有していると考えられます。 次章では、65歳以上の無職夫婦世帯の貯蓄状況を見ていきます。
65歳・無職夫婦世帯の平均貯蓄額は年々増加傾向に
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、65歳以上・無職夫婦世帯の平均貯蓄額を見てみます。 2023年における65歳・無職夫婦世帯の平均貯蓄額は2504万円となっており、2020年以降、4年連続で増加していることがわかります。 なお、貯蓄の内訳は以下のようになっています。 ・定期性預貯金:846万円 ・通貨性預貯金:754万円 ・有価証券:480万円 ・生命保険など:413万円 ・金融機関外:11万円 定期性預貯金の貯蓄現在高が減少傾向にある一方で、有価証券や通貨性預貯金は増加傾向にあります。 次に、老後の平均的な生活費はどのくらいなのか見ていきましょう。