兵庫・伊丹でけん玉がアツい! 『これで終わり』がない競技の魅力にハマる人が続々 全国大会優勝者も
兵庫県伊丹市に、けん玉の全国大会出場者を多数輩出するクラブがあります。普段の練習内容、盛り上がりを感じた出来事、けん玉の魅力などについて、クラブの代表に話を聞きました。 【動画】三山ひろし、得意のけん玉の技を披露 「伊丹けん玉クラブ」(伊丹市昆陽池)代表の植西和義さん。教師時代に「クラスの子どもたちを楽しませるために、何かできないだろうか? 」と考え、いろいろと探していた時に出会ったのが“けん玉”だったといいます。 当時、その場でけん玉を30本購入し、教室に置いた結果、子どもたちがみるみるうちに上達。その姿を間近で見て、自身も「やってみよう! 」と思い、本格的に競技人生がスタート。そこから42年間、続けているそうです。 けん玉の魅力について、植西さんは「短時間で上達することができ、繰り返し取り組むことで忍耐力や集中力を身につけられるところですかね」と語ります。 クラブの発足について「35年以上前から、夜にみんなで集まってけん玉を練習するというようなことがありました。資料を作成したりする中で何か名称が必要でしたので、25年前に“伊丹けん玉クラブ”と名付けられました」と、植西さん。 現在、生徒は小学生から社会人まで計21人が所属し、大会に向けてそれぞれが自分に合わせた練習をしています。植西さんが作成した予選表を確認しながら、技術面は大学生がサポートしているそうです。 「全国的に、学童でけん玉に取り組んでいるところが増えました」と、各地でけん玉は一定の盛り上がりがあるようですが、「指導できる先生が少ないため、大会出場までには至っていないというのが現状」と、現状を憂うようすも。 これからも大会を開催し続けるために、“ひとりでも多くの選手を送り出したい”という思いがある植西さん。兵庫県子ども連合会の指導者としてチャレンジ会に訪れたり、宝塚や西宮の学童で子どもたちにけん玉を教える活動にも取り組んでいます。 そのなかで、今年の8月に東京で開催された「第36回《文部科学大臣杯》全日本少年少女けん玉道選手権大会」では、伊丹けん玉クラブに所属している堀川夢花さんが女子の部で優勝を果たしました。 同クラブから全国大会出場者が多数輩出されていることについて、植西さんは「日々コツコツと練習を積み重ねているからこその、大会出場や好成績だと思う」と胸を張ります。 最後に、けん玉を始めようか迷っている人に向けて、植西さんは次のように力強くエールを送っていました。 「けん玉はやればすぐに上達できますし、小学生はお楽しみ会で発表する出し物のネタになったりしています。技もたくさんありますので、『これで終わり』がない競技です。『けん玉、好きかも』と思ったらぜひ始めてみてください! 好きこそものの上手なれ! 」 (取材・文=長塚花佳) ※ラジオ関西『Clip』水曜日 「トコトン兵庫」より (2024年11月6日放送回)
ラジオ関西